One day trip 烏脚病医療記念館と素朴の画家
999元ツアーで行った場所の中で、異色だったのが烏脚病医療記念館です。またの名を黒足病とも言ったこの風土病は、ヒ素を含む地下水を長年、飲み続けたことが原因で起きた一種の慢性ヒ素中毒で、体内や皮膚に悪性の腫瘍が発生しやすくなり、血液循環が悪くなることから、壊死したり、切断手術を必要としたりする、悲惨なものだったそうです。
アメリカ人の宣教師が1960年に無料診療所を開設し、診療にあたったのは、東京で医学を学んだ台湾人の王金河医師です。診療所内には、手術台や手術器具、薬ビンなどが残されていて、生々しい雰囲気が残っていました。
北門観光客センターでは、「素の人、素朴な画家」として知られている洪通のことを知りました。彼は、耳のない人物画をたくさん描いたそうですが、その理由は、耳がなければ、いやなことを聞かなくても済むから、だとか。確かにそうです。
絵はがきがあったら欲しかったのですが、残念ながらこのセンターでは販売していませんでした。でも、「古いので良ければ」と、タダで在庫をくださったのです。これがその絵はがき。かわいい絵ですよね。