Finnair さん、EVAのHELLO KITTY ジェットは成功してますよ!
実は私、Finnairとヘルシンキ空港の幹部のみなさまに、サービス向上面でご意見を申し上げる機会をいただいたことがあります。アジアからのヨーロッパへの空の玄関口になりたいヘルシンキ空港と、ヘルシンキ空港を拠点にするFinnairが、今後、アジア路線拡大のためにどのようなサービスを行ったらいいか、「素人」の立場から検証するプロジェクトに参加させていただき、特に「ショッピング」面で、あれこれと申し上げました。
日本ではここ数年、北欧人気が高まり、フィンランドファンの方からは、「ムーミンが好きだから」という声を聞きます。フィンエアーは一応、ムーミンキャラクターズのオフィシャルエアライン。かつて、ムーミンジェットを飛ばしたこともあると聞けば、日本人の間で、認知度、人気ともにダントツに高いムーミンというコンテンツを生かして、日本便だけでいいからムーミンジェットを復活させ、紙コップとかナプキンの紙グッズをオリジナルで作って、機内限定で販売してはどうか、という意見を言いました。
ばかみたいですか?
でも、キャラクタービジネスって、まったくもってバカにできませんよ。ちなみに、去年からフィンエアーは、フィンランド発のゲーム「アングリーバーズ」のキャラクターを使ってキャンペーンを展開しています。確かに、ムーミンは知らなくてもアングリーバーズは知っている、という若者は、世界中にたくさんいるでしょう。だから、私の発言にも「何?今頃ムーミン?」みたいな受け止め方だったと思います。
でも!
残念ながら、ガラパゴスな日本では、世界ではやっている「おこった顔の鳥たち」はまだ、ムーミンほど認知されていません。でも、せっかくムーミンたちがいるのですから、活躍してもらいましょうよ、と思うわけです。
こんなことを言っているのも、キャラクタージェットの成功例として、台湾の航空会社EVA航空のHELLO KITTY JET がすごいからなのです。「ここまでやるか!」という徹底ぶりです。残念ながら今回私は、EVA航空を利用しませんでした。友達が成田→桃園空港の便に予約したところ、キティ―ジェットにあたったので、詳細なレポートをお願いし、「できれば、持ち帰れそうなものは持ってきて~」と懇願しました。そのレポートはこちら★と☆でお読みください。
ね~、すごくないですか! 機内だけでなく、桃園空港の徹底ぶりも破格!まるでキティ限定のサンリオピューロランドみたいなんです。
これから、機内から持ち帰ってくれたモノたちを一挙にご紹介します。ほんと、驚きますよ。まず、荷物につけるタグとシール。デザインがおそろいですね~。そして、機内で配られるお菓子の袋もキティちゃん!中身はおかきみたいですが、まだ開封してません(食べずに持ち帰ってくれたわが友よ、ありがとう)。そしてそして、まさかのエチケットバッグもキティです。こんなにかわいい袋に、吐けないよなあ。
アイスクリームのふただけでなく、カップの方にもうっすらとキティのプリント。紙コップもスプーンも、もちろんです。
そして、ピローカバーに、イヤホンが入っていた袋まで!キティがイヤホンしてるしwww。ここまで徹底的だと、脱帽するしかないですね。
下は、しわくちゃになって申し訳ないのですが、トイレットペーパーです。キティの間に飛行機が飛んでますね!これ、販売しないのでしょうか?
タイムテーブルの表紙も、もちろん!
2012年4月末現在、キティジェットは、台湾と日本(成田、札幌、福岡)、香港、韓国の仁川、グアムに飛んでいます。そして、5月23日からは台湾の松山空港と上海、羽田(1日2便も)も増便される予定です。これは明らかに、キティジェットが売り上げに効果があるということですよね! 別にキティファンではない私だって、一度はぜひ乗ってみたいと思っているわけです。そもそも、日本のキャラクターだったはずなのに、キティが台湾を代表しちゃっている感じがしませんか?
ま、とにかくアジア人はキャラクター好き!だからフィンエアーさん、クールに大人で大人なイメージだけでなく、日本便ではムーミンジェットを飛ばしましょうよ~。そして、やるからにはEVAを上回る徹底ぶりを期待したいところです。