ポスクロ・マンデー
Postcrossingの世界では「ポスクロ・マンデー」という言葉があるそうで、月曜日にはドカンとエアメールが届くことが多い、という意味です。本当でした。
心待ちにしていた私あてのカードが2通届きました。
まずスイスから。
チューリッヒの近くのUrdorfという小さな、きれいな村で、彼と2匹の猫と一緒に住んでいる大学生。チューリッヒ大学で英語とドイツ語と文学を勉強中で、将来先生になりたいんだって。旅行が大好きで、9月にはロンドンとベネチアに旅行する予定の、メタル音楽好きの女性です。
切手とエアメールシールの貼り方がキチンとしていて、きっと几帳面な人なんだろうなと思います。
切手にはスイスのスの字も書いてなくて、代わりに、HELVETIAと印刷されています。スイス連邦は公用語が4つあるので、コインや切手など面積の小さなものにすべての言語で国名を記せない場合、ラテン語国名のHelvetiaを使うということです。消印は8月17日。4日で届いたのは凄い!
もう一通は、非常に不思議なハガキでした。
ロシアの10歳の女の子から。私の住所、ハガキの文面、切手にあたるモノ(postage paidという印)のすべてが印刷なんです。
多分、そういうソフトを使って、自宅のパソコンで印刷したんでしょうね。お姉さんの力を借りて、ポスクロをやっているそうです。
ポスクロのプロフィールに、「自分ちで印刷したカードはやめてほしい」と書いている人が時々います。私は、自作のカードが嫌だと言っているのだと思っていました。住んでいる地域によっては、ポストカードの入手が困難な場合もあるのに、なぜゆえに自作のカードが嫌なんだろうと、実は思っていたんです。私個人としては、自作のカードも別にOKなのですが、でも、今回は、住所や本文はせめて直筆であってほしいし、願わくは切手も貼ってほしいと強く思いました。
私にとって、その人の体温が伝わるようなハガキであることが大事なんだと思います、そしてポスクロをやっている多くの人にとっても、きっと。
だから、たった今、Postcrossingのプロフィールに、「できれば、直筆で、スタンプを貼って、日付も書いてね」の一文を追加しました。事情があって、自分で字を書くのが難しかったり、嫌いだったりする人もおられるでしょうから、「できれば」の部分にその思いを込めて。
もう1通。今度は北海道からです。東大にポスドクで来ているイギリス出身のケイトさんは友だちです。彼女とは、お互いに手紙を受け取るのが好きだということが分かってから、旅行先からポストカードを送りあう仲です。かわいいキタキツネの切手がうれし~。
東京があまりにも暑いので、北海道に行ったとか。函館に2日、札幌に3日いるそうです。上手な日本語! 「東京の夏に戻りたくないんです」と締めくくられていて、笑っちゃいました。