世界史の知識の欠損を補うために
昨日、図書館に予約しておいた本の順番が回ってきて、読んでいて、背筋が凍った。
とうとう、やらなければならないーー。
長年の(数多くの)コンプレックスに、世界史の知識が乏しいというのがあった。そろそろ何とかしないといけない、よし、勉強するぞ、と決心したのである!
私にそう思わせたのは、この本。
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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何も期待せずに読み始めて、いきなりガツンと「私には時間がない」と思わされた。著者も52歳。「そろそろ人生の残り時間が気になりはじめている」と書いている。
著者と違って、私は知的活動などすっかりご無沙汰で、このままダラダラと人生の終わりに向かうことへの漠然とした恐怖も感じていた。そこへ、昨日書いたSさんの死。時間がない! そもそも、私も「中年」と呼ばれる年で、「時間なら永遠にある」と思えていたおバカな若者ではないのだ。
では、なぜ世界史、勉強しちゃうわけ?
ボトムラインには、高校時代に世界史に親しめなかったことがある。それでも、学校の成績は悪くなかったので、社会人になって、世界史を知らないことをだましだまし生きてきたけれど、もうそろそろ、限界。
というか、この年になって「世界」がすごくリアリティーをもってきたのだ。海外旅行にだって結構行くし、毎週の日本語ボランティアで、どこかの国の人とガッツリおしゃべりするし、Facebookの「友達」の半分以上が外国人だ。それに、最近始めたポスクロで、あちこちの国にハガキを発送し、どんどん、私にも届くようになってきている。心理的のみならず、物理的にも、世界とリンクし始めたことで、「今なら、世界史と仲良くできるかもしれない」と思ってしまった。色々な国の事(フィンランド以外もね♪)にも興味が出てきてしまっているのですよ。
前掲の本に、世界史の知識ゼロの若者が5か月ほどで偏差値70を突破した例が載っていたことも、私が「ひょっとしたら、今度こそ」の期待を持った大きな理由だろう。勉強に使った本とやり方が書かれているのだから、あとは、それに従ってやってみるのみ。
動物占いで「チーター」の私は、瞬発力だけはすごい。早速、午前中にジュンク堂まで出向き、勉強本を2冊買ってきた。もっと必要だけど、残りはアマゾンで取り寄せるつもり(本は重いからね)。
さて、そのチーターさんには持続力を与える仕組みが必要なのだが、それについてもヒントがあった。上記の学生が勉強したときに、日々の勉強量を、指導者にメールで報告させていたという。それにならい、私も別ブログを作って、そこに正直に記録しようと決めた。
とりあえず、とっかかりの「古代オリエント世界」をやってみたのだが、おそろしく時間かかっちゃって、練習問題までたどり着けずに断念。最初のうちは、1日分を2日かけてやろうと思う。1日の勉強時間は4時間まで(そもそも、そんなに出来ません)。
私のゴールは、大学受験突破ではない。世界史の基礎知識の欠損を埋めることで、世界のことをできるだけ正しく理解したいだけ。今までは、何となく、分かったようなふりをしてスルーしてきて、本当に恥ずかしいし、もったいなかったと思う。
世界史がある程度なんとかなったら、次は高校数学。数学の知識だけでなく論理学の基本知識も身について、外国人とのディベートにこの技法を応用できる、なんて書いてあるしね。