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ベデカーの思い出

昨日(2012年9月9日)の日経新聞にドイツの旅行ガイドブック「ベデカー」のことが出ていた。1828年創刊の質実剛健な旅行案内書。コラムの見出しにも、「独の勤勉な旅行本 ベデカー」とある。書いたのは、西洋史家の樺山紘一氏。

私はたった1冊だが、ベデカーを持っている。1909年発行のUNITED STATES。ドイツ生まれのベデカーだが、私の1冊はもちろん英語、第四版。昨年、フィンエアー5便でヘルシンキからNYCに飛んだ時、私はこの本を携えて行った。

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仕事で「Quality」について考えなければならず、何となく、伝統とか歴史とか、「変わらない、永遠の価値」なんてものについて、思いを巡らしてみたくて。この本に出ている場所は100年以上、ニューヨークに存在し続けてきたわけだから、地元の人たちからそれなりの評価を受けてきたということでしょ?

このベデカーがなぜ私のところにあるかというと、かつて、古いベデカーをガイドブック代わりに旅するのが趣味、という方からプレゼントしていただいたから。同じ版のものを2冊お持ちなので、「どうぞ」と、快く分けていただいた。この方は、情報の古さなんて気にしない。むしろ、100年前と今を比較することを楽しんでおられた。「ニューヨークの自然史博物館の展示にしても、昔と今は、当然違うわけ。昔はこうだったんだ~と思いながら、今の展示を味わうのが、面白いんだよね」と。これって、すっごい旅の上級者! 大人だぁ。かっこよいーー。

去年、仕事の一部に、ヘルシンキからニューヨークへの出張が含まれていることが判明したとき、東京の我が家で荷造りをしながら、「おっと、あいつを連れて行こう!」とひらめいた瞬間、我ながらいいアイデアだと思った。

100年以上も前、船旅でのんびりと旅行していた時代に発行されたこのガイドブックは、飛行機の存在そのものを知らない。フライトを待つ間、私はこの「子」に、おしゃれなヘルシンキ空港やフィンエアーの機体を見せてやった。「ほら、あれが飛行機。これから私たちが乗るんだよ」と。そして、わずか10時間あまりで、大西洋を越えてアメリカまで到着。その途中の一コマです。

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さすがに1世紀以上たっていると、バインディングがもろくなってきて、開くたびに何枚かページが剥がれ落ちそうになってきた。あわてる私の様子に、隣の座席に座っていたインド人大学教授が、「製本し直せばきれいに蘇るよ」と教えてくれた。でも、日本ではどこでやってくれるんだろうか??

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マイ・ベデカーは図がほとんどなく、小さな文字がこれでもかというほど書かれている。逆に言えば、情報満載。読み応え十分。 日本で発行されている旅行ガイドブックについて、樺山氏は「あまりにグルメとショッピングが優越していて、首をひねる人もいる」と書いている。まったく同感。

ベデカーそのものについて、私はほとんど知らないので、コラムから引用させてもらいます。

ベデカーが創刊されたのは、1828年。刊行者はカール・ベデカー。ライン川畔のコブレンツで、27歳のベデカーは、まずその流域地域の旅行案内にとりかかる。ついでは、隣接地、さらにはベルギー・オランダと拡げていった。(中略)ベデカーの旅案内書は、その信頼性から、大きな歓呼をもって迎えられた。(中略)しかも、ドイツ人らしい特徴がついてくる。中流階級の誠実と勤勉。ガイドブックには、きちんと土地の歴史や地理などの教養が列記され、読者はその教養を旅先まで持参した。

 確かに100年前に外国旅行できた人は、いわゆる「一般庶民」ではなかったと思う。がしかし、樺山氏はコラムをこう結んでいる。

いまでも、生真面目なドイツ人が、赤表紙に金文字という伝統の装丁のベデカーに読みふける姿が、あちこちで見られるはず。お手本としたいとはいえ、われら日本人には、ちょっと荷が重すぎる感じがするけれども。

ドイツ人は、21世紀版ベデカーを読んでいるということなのかな? 今でも、こんなにクラシカルなデザインだとしたら、私もぜひ欲しいところ。誰もが気軽に写真をとれる今だからこそ、文字ばっかりのガイドブックに萌える日本人だって、ぜったいにいるとは思うけどな。っていうか、旅って、買い物やグルメや写真撮影だけじゃない!

で、ニューヨークの街を、このベデカーと共に歩いたかって? 残念ながらNO。余裕がなかったよね、気持ち的にも肉体的にも。次は必ず、と思っているところ。

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