郵便とリアルでトラベルライフ

旅が大好き! Postcrossingを始めてからハガキで世界旅行。楽しいよ♫

「あなたらしさ」を強調するフィンランド!

マリメッコの躍進が止まりません。東京駅のド真ん前の新丸ビル1階にオープンした(まだ行っていません)と思えば、今日は、池袋西武の4階に! 

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ちょうど池袋を通って恵比寿まで行く用事があったので、途中下車して寄ってみました。スゴク混んでた……平日の午前中にデパートに行かれる人があんなにたくさんいたことに、軽い衝撃を受けました。

混雑している場所での買い物は得意でないので、さらっとショップを一周して(といっても、狭いのよね)ショップカードをいただいてきました。

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マリメッコは今年初めて、ニューヨークのファッションウィークに参加したんですよ! なんと81歳のモデル(↓30代に見える!)も登場させたようです。

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社長がインタビューでこんなこと言ってます。

Marimekko has a philosophy of encouraging people to be who they are and not to hide your identity.

YEY! だから好きなんです、フィンランド! 他人の価値観とか時代のノリに振り回されず、己の道を行く~みたいな態度が、本当に素敵! 私の個人的体験では、“あなたらしさ”を大切にする態度は、ものすごくフィンランドっぽいです。少なくとも、そうあろうと努力しているような気がします。

去年のちょうど今頃、フィンランド企業の仕事(ときどきブログにも書いているやつのことです)に応募しようとしていました。「やりたいけど、できるかなあ」「採用されるかなあ」とぐるぐる悩みつつも、募集要項で強調されていた「Be yourself」の文言を何度も何度も読み、この言葉に背中を押されて応募メールを送りました。「そうだよ、私らしさを書けばいいんだ」と開き直れたのも、「Be yourself」のお蔭です。

その後、電話インタビューでも、正直に「私らしく」答えました。仕事のスキル的なことは「一切!」と言っていいほど聞かれなかったし(あ、最終的には昔やってた仕事の内容はちょっとだけ聞かれた」、採用されて集まったヘルシンキでは、「彼女の答えは私達が期待していたことと全く違っていて、ユニークだったわ」みたいなこと、公衆の面前で言われました(これには苦笑したものの、今では勲章だと思っています)。私の個性を「まんま」受け止めてくれたことに対して、私はフィンランド恩義を感じるのです。

マリメッコが日本で爆発的に人気が出ているのは、何といっても、商品がかわいいからでしょう。でも、それだけではないかも、私は思うのです。「個性の時代」なんて言っておきながら、ちょっと個性的だと「あの人、変わってるよね」と言われちゃう日本社会(私もさんざん、言ってきましたし、言われてた?)で、ときに息苦しく感じると、マリメッコの商品が「あなたのままでいいのよ」と言ってくれているように感じる人もいるのではないかと。フィンランドで服を選びながらも、「こんなに大胆な色と柄、東京の街並みで大丈夫かな」と思わないでもありませんでした。でも、他人の目なんて気にしていたら、マリメッコは着られません! 好きならそれでいいのだよ、と。

マリメッコを日本に最初に連れてきた会社(世間的にはそんなにBIGではないところ)で働いていた知りあいは、「知る人ぞ知る」ブランドの昨今のブレイクぶりが信じられないと言います。レナウンと組んで、PR、販売力の面から恩恵を受けていると思いますが、多くのお客様に支持されているということは、時代も変わったのかな。

フィンランドって人口500万人ほどの小国なんですよ。そのことを、つい忘れそうになります、最近日本では、メジャーすぎて。

今週末、フィンランド映画祭がお台場で始まります。21日まで。 ご都合のつく方、行ってみてください。前売り券と当日券の値段が一緒なんて、本当に笑える。これぞフィンランド