小石川植物園のカード
私は小石川植物園後援会の会員になっており、年末が近づくと、「新しいグリーティングカードができました」という販促のお手紙がとどきます。封筒に入れて送るタイプのものと、絵葉書と1枚ずつが見本として同封されているのですが、これがなかなかステキなのでご紹介しましょう。
今年の柄は「オオバクサフジ」。小石川植物園(正式名称は東京大学大学院理学系研究科附属植物園)に保存されている植物写生図の中から、明治14(1881)年10月15日に植物園画工の松井昇氏が描いた図が選ばれました。
グリーティングカードには「Season's Greetings」と印刷された紙も入っていますので、海外向けにも対応しています。もちろん、季節を問わず使えます。研究のために忠実に描かれたとはいえ、繊細な描線と色彩が芸術的で、私は気に入っています。
同封の申込書を見ると、今までに写生図シリーズのカードは35種類発行されていて、今年のはNo.36。
過去に発行されたカードは、送られてくるとじゃんじゃん使ってきましたが、一枚だけ手元に残っていました。「キクガラクサ」(No.32)です。
このほかにも、人気のハンカチノキなどは写真のカードセットがあるようです。一昨年、世界最大の花「ショクダイオオコンニャク」が開花したといは、東京ローカルで結構な話題になりましたが、その時も写真ハガキセットが製作されました。うちにも季節外れのサプライズで4枚組のセットが送られてきて、蜷川実花ばりのアートなカードで、「東大もやるじゃん!」と嬉しかったのを覚えています。 送る相手を選ぶなぁと思いつつ、結局使ってしまい、一枚だけ残っていたのがコレです。
オリジナルのカード類は植物園の入り口で時々販売しています。