郵便とリアルでトラベルライフ

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一歩一歩、日本人になる

アジア某国出身のS(社会人の男性)は、日本に帰化するつもりで来日して半年ほど。6年ほど日本語の勉強をしているので、普通の会話は問題なし。でも、「日本人になる」ためには、母国語レベルにしたいということで、日本語くらぶに最近、熱心に通ってきます。

この方は、神社オタク(失礼な表現ですみませんが)で、本当に詳しくて、こちらはたじたじです。神社検定も受けているし、毎年のように、初詣は東京五社めぐり。私、東京五社めぐりの存在、彼から聞いて初めて知りました。

Sさんはちょっと面白い人で、日本人の友だちがたくさんいます。旅先で知り合った多くの日本人が、それこそ破格の親切ぶりだったことも、彼の「日本大好き病」に大きく寄与しています。

宮司さんのお友だちと一緒に伊勢神宮に詣でる予定もあるらしいのです。そこで、「いいなあ、私も伊勢神宮は今年、ぜひ行って見たいと思っているんですよね」とぽつりと言ってみました。

「えっ、本当に? 一緒に行きましょうか?」

と誘ってくれちゃったんです。軽いノリで、「本当? お願いしますよ」なんて頼んじゃいましたが、Sさんは一応独身男性だし、宮司さんも男性だろうから、ほかに一緒に行く女子のメンバーを募集しないとなあ。

そんなことより、Sさんはこのたび、「日本人化」に向けて、大切なカードを二種類ゲットしました。ひとつは、普通運転免許証。もうひとつは、日本の銀行が発行したクレジットカードです。今までは、出身国で発行してもらった国際免許証を使って日本で運転し、母国の銀行口座にリンクしたクレジットカードを使っていました。しかし、これからは日本人と同様のシステムで生活できるわけです。

こういうことって、日本人として生活してきた人には当たり前すぎて、ありがたみなんて感じないことかもしれませんが、日本に住んでいる外国人の人には、ひとつひとつが、とても意味あることなんですね。

Sさんは、別に「よりよい生活のために」日本に定住する必要なんてないくらい生活レベルの高い国のご出身なのですが、もう、なぜか日本礼賛!! 私から言わせると、「そんなに熱烈に片思いして、いつか失望しないでよ~」という感じですが、ありとあらゆることが彼にはフィットするんですって。

毎週、いろいろな国のさまざまな人にお会いできる日本語くらぶは、私にとって、「世界とつながる窓」的な存在だなあと、毎回つくづく思います。