バスク旅行記⑪ 地元食材への愛
バスク地方はスペインとフランスにまたがる「国」で、独特のアイデンティティーを持つ地域だそうです。それは、地元産の食材への熱い愛にも十分現れているように思いました。
バスクの食材だけを扱っているというお店が、サン・セバスチャンにありました。LURーLANです。
映っている女性が店番の方。彼女は英語が全然ダメで、私たちはスペイン語とバスク語がダメ。でも、何とかコミュニケーションしたい!
そこで彼女はパソコンで調べては、とつとつと英語で説明してくれました。そして購入したのがこちらです。
四角い箱に入っているのは、ツナやカツオの缶詰です。店主のお勧めにしたがって買いました。この缶詰のシリーズはほかに2,3種類あったのですが、「私はこれは好きじゃないわ」と言われてまで買うことはできず、結局、オレンジ色と黄色のパッケージに落ち着いたのです。中身の正体も分からず、よく買うよ、という感じですが、これが楽しくてやめられません。
缶詰のほかは、青唐辛子のピクルス、ハチミツ、チョコレート(それぞれ複数購入)。もっとたくさん欲しかったのですが、瓶詰、缶詰は重たい、重たい。
そうそう、ほかにもオリーブオイルも買ったのでした!
翌日も追加の買い物のために訪れ、板チョコなどをあまりにも買うので、「お土産だ」とピンと来たらしく、ラッピング用のグッズをくださいました。
ペーパーリボンの色の組合せを見て、
「あ、バスクカラーね!」
とさけんだ私に、おばちゃんもうれしそうでした。
このバスクの旗は、本当にあちこちにはためいておりました。
スーパーだってバスク・ラブよ♪
バスクに行く前から楽しみにしていたのが、バスクで生まれたスーパーマーケットチェーンのEROSKIです。
何と、神父さんが始めた組合組織から発展し、今じゃスペイン全土に1000店舗を数えるそうです。
オンダリビアで発見した店舗は大型店でしたが、お休みだったので入店かなわず、ビルバオ市内でようやく、念願の店舗を探検できました。こちらは、市街地バージョンなので、ミニサイズです。
このスーパーは、LURーLANとは異なり、色々なものを売っている普通のスーパーなのですが、バスク産の商品には特別PRが施されていました。
ね、バスクの旗が目印! これはリオハのワインだね。
ほかにも、ちょこちょことかわいいバスクの旗が棚に並んでいたのであります。
店内探索を終えて出てきたら、EROSKIの車が停まっていたので、記念撮影。
その後、ビルバオ市内を歩いていたら、こんなマークをつけたお店を時々発見しました。
ここは肉屋です。地元の食品への愛着は半端じゃないですね。
バスク地方はツナやアンチョビが有名だということなので、ツナ缶をEROSKIでも買ってきましたが、これがまあ、本当においしいのです。日本のツナ缶との違いは、油。オリーブオイルにツナの塊がボンと入っているんですよ。おいしくないはずがありませんよね!
先日、両親を招いて旅の報告会をしたときに、例のツナ缶と青唐辛子のピクルスをあしらったサラダに、オリーブオイルをかけて食べてもらったのですが、「おいしい、おいしい」とペロリと平らげておりました。
スペイン土産はツナ缶。これお勧めです! もっと買ってくれば良かったと心の底から後悔&反省しております。