感激のハガキ
日本語ボランティアで出会う学習者の中で、特に印象深かったモンゴル人のE君が、この春、晴れて名古屋大学の学生になりました。
そのE君から、私たちの会にあいさつのハガキが来ましたのでご紹介したいと思います。
ちょっとだけ不自然なところがありますが、ほぼ完ぺき。全文をお読みください。
「早足に桜の季節もすぎて、つつじが美しく咲く頃となりましたが、皆様お変わりございませんか。
さて、4月5日に名古屋大学入学式が行われ、授業は11日から始まりました。これから本番ですので、私は充実した大学生活を送り、“勇気ある知識人”になるために頑張っていきます。
季節の変わり目、皆様にはくれぐれもご自愛ください。」
どーです?
今どき、日本人だってこんなにちゃんとした文章、なかなか書けないし、そもそも、お礼状を出すことすらしないのではーーと思って、勝手に「日本の母」と思っている私は、感動・感激で涙が出そうになりました。
何かを写したのかもしれないけれど、とにかく、大した日本語です。
そもそも、モンゴルにいたときは、手紙を書いたことすらなかったE君なのです。
いつの間に、こんなにちゃんとした文章を書けるようになったのでしょうか?
宛名だって、なんと会の名前の後が「御中」になっていました!
そうそう、入学式の写真も貼ってありました。ちゃんとスーツ着て、張り切っている感じが伝わってきたなあ。
私もこれから、彼に返事を書きます。
こういうことはメールで済ませちゃいけないな、と思うので。