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レトロを期待して行った全州――観光地化がものすごかった

「11時ごろに全州のバスターミナルでね」

という待ち合わせに、私たちは15分ほど余裕をもって到着。しかし、肝心のチェ君が待てど暮らせど来ません。携帯にも出ません! 彼は全州から車で1時間ほどの市にある実家からやってくることになっているんですよ。

どーしよ~。40分ほど遅れてあせりまくってやってきた彼は、

「すいません!! 今日は月曜日だから安心していたんですけど、バスが満席で、乗れたのは2便後のバスでした~」

と、真っ青な顔で説明してくれました。電話に出なかったのは、爆睡していたからですって(笑)。

高速バスターミナルは繁華街から離れているため、タクシーで南部市場へ行き、そこでお昼を食べることにしました。

食べ物については、別の記事でまとめて報告します。確かに、「食の都」でした!!

観光の中心は、まず、豊南門です。

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元々は1768年に建てられた全州城の門ですが、それにしては新しい。ということは、はい、秀吉軍によって焼かれてしまいました。韓国人と一緒にこういう場所を観光するのは何となく居心地悪くなりますね。

殿洞聖堂は、こじんまりしていて、それがすごく「使われてきた」感を際立たせています。内部もお参りさせていただきました。

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 全州と言えば、伝統家屋が残る韓屋村です。それが見たくて見たくて。

高台からみた感じは、あら、意外と少ないーー。

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 それに、どんどん建て替えられている様子が散見され、今、この町がものすごいスピードで整備されている感じが伝わってきました。古びた韓屋だけが昔のまま残されているわけではないんですね。仕方がないことだとも思います。

メインストリートなんて、原宿か軽井沢みたいな感じで、今風のおしゃれなカフェが乱立し、人工的な小川が流れていたりしていました。ツーリズム関係者がすごく頑張ったんだなーーと。やや頑張り過ぎ……。

そうだ、あまりに暑くて休憩しに寄ったカフェ、建物は伝統的な韓屋なのに、店名がCafe Moi。そうです、フィンランド語のあいさつ「Moi」! 経営者がフィンランド好きなのかな?? 聞きそびれました。それくらい暑さにやられていて、みんなぐったり~。写真もないし……。店内は少し北欧風で、韓国っぽさはゼロです。

その後、私たちは、梨木台という高台から韓屋村をながめてから、整備された歩道で寒碧堂まで歩きました。

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 ここは全州川の景勝を望むように建てられたと思われますが、現代の橋は、

「NGですね」

とチェ君が言う、残念なデザインでした。でも、本当、こういうのはしょうがないです。

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 伝統的な雰囲気を求めていたわけですが、途中で現代的な面白いものをたくさん見ました。

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 韓国ドラマを見ていると、普通の家の壁とか道路などがかわいらしくペイントされちえる風景が出てきます。そのノリの一帯が突然、目の前に現れたのです。

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絵がなければ、普通の田舎の集落なのだと思われます。一体、どこのだれが、こんなペイントをしたんでしょう?? 

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 韓国人の若者たちが、激写中でしたので、私も参加してバシバシ撮りました。

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 チェ君の見立てでは、地元の若者がボランティアに近い形で絵を描いて、この集落の活性化のために協力したのではーーということでしたが、真相は闇の中です。

伝統的な雰囲気を求めた旅でしたが、思いがけない風景を見られ、いい面で期待が裏切られたという感じです。未だに、この風景のことが消化できてないという感じ。