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郵便とリアルでトラベルライフ

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Finnair new CEO 記者会見

昨日、帝国ホテルで行われたフィンエアーの新CEO記者会見は、しびれる内容でした。

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まず、フィンエアーの重役会議が、フィンランド国内ではなく、ましてや、大市場を抱える中国でもなく、この東京で開かれたことが伝えられ、彼らが、日本のマーケットを大切にしている姿勢がひしひしと伝わってきました。長く続いた日本経済の沈滞ムードが、どうやら上向きに転じてきたーーということも、手ごたえとして感じたかったようです。

重役のみなさまは、会議の前後に中国やら韓国やらを視察されるのだということは想像に難くないけれど、まずは大切なパートナーである東京を選んでくれたことに感謝です。

でも、それはある意味で当然でしょう。

現段階で、フィンランド以外では、日本は最大のお客様です。しかも、長距離線の7割が日本を出発した乗客(この定義、よく分からんのですが、確認することができなくてすみません)ともCEOは言っておりました。7割って!! フィンランド発がむしろマイナーということですか?

アジアとヨーロッパをつなぐハブ空港としての強みを最大限活用し、2020年までにアジア―欧州路線の売り上げを倍増するという目標を掲げています。五輪開催が決まったのは、フィンエアーにとって、非常にラッキー。追い風となって、達成しやすくなりますからね。

色々話が出た中で、私が心底感動したのが、

「我々と他のエアラインの違いは、目に見えないところにある」

という、CEOの一言です。具体的には、behind the sceneという言葉を使われました。この表現、悪いことを画策するときにも使うけれど、「私たちの神髄は、目につきやすいところにはないんです。でも、ちゃんとやっています。分かる人には分かっていただけるはず」と言いたかったんじゃないでしょうか。

たとえば。

日本とヘルシンキは直行で9時間半。これは、飛行機が1日で1往復できるということ。機材のやりくりに複雑な計算が必要ないということが、航空会社にとって、結構メリットみたいです。

そして、定時運行。FlightStats社の調査で、最も時間に正確(=定刻の15分以内に到着)なエアラインTOP5の常連で、今年は4,5,8月にナンバー1だったそうです。日本からの乗客の実に85%がトランジット客であることを考えると、これはもう、絶対命題です。頑張ってます、フィンエアー。

それから、国際線から欧州線やフィンランド国内線に乗り換える場合、同じ建物内の平行移動だけですむということ。これは、目に見える要素ではありますが、意外と気が付きにくいかもしれません。しかしこれこそが、フィンエアーでヨーロッパに行く場合の最大のメリットだと私は個人的に考えています。この3月、ビルバオに行ったとき、広大なシャルルドゴール空港で右往左往し、ものすごい距離を歩いて、またはバスに乗って移動しなければならず、「もういやだ!」という経験をしているからです。

ただ、どんなに「移動距離が短い」「定時運行するからトランジット時間が短い」、と言われても、35分で乗り継ぐというスケジュールはスリル満点ですね。私がかつてマンチェスターに乗り継いだとき、成田のカウンターで「大丈夫ですよ」とは言われましたけど、実際にはフライトの間、ずっとドキドキもんでした。行先によってはヘルシンキで入国審査を通過しないとならないのだからら、1時間は欲しい、というのが本音です。

マリメッコとコラボした食器や機体、はたまた、ミシュランの星つきレストランのシェフが手掛けたビジネスクラスのお食事ーーこれらのキラキラした要素をPRするのも大切だし、とにかく分かりやすいから、ガンガンやるべし。ただ、屋台骨である地味な要素も、きちんとPRし続けてほしいと思います。玄人受けするエアラインーーな感じで。

実は、行く前から会見内容には期待していました。LCC路線ではなく、あくまでクオリティーを保ったエアラインとして生き残る道を模索するというCEOのコメントを、海外メディアが報道していたからです。ヨーロッパではLCCの戦いが熾烈で、フィンエアーもそのあおりを食っています。ただ、長距離路線では、そのモデルで成功したヨーロッパ―アジア線はまだありません(CEOのコメントから)。

クオリティー。この言葉、しびれます。CEOの考えるクオリティーとは、

  • 顧客満足度 (high customer satisfaction ratings)
  • 良質のサービス (good service)
  • 定時運行 (punctuality)

この顧客満足度というのはくせもので、「安い運賃でうまい飯食わせろ」というお客さんが増えれば、方針を転換せざるを得ないかもしれません。私は個人的に、良いサービスには一定の良識的な対価を支払うのは当然だと考えています。安全や定時運行といった「目に見えない」サービスをお金で買うとい感覚を持つ顧客には、フィンエアーを選んでもらえると思いますが、さあ、日本のマーケットでどう出るか?

フィンエアーの「歴史」について、知らないことも教わりました。ヘルシンキ―東京間に定期的に直行便を飛ばした最初の欧州系エアラインだなんて! 1983年当時、飛ばしていたDC10のイラストを紹介しながら、CEOは、

「このイラストは、わが社の日本人スタッフが描いたものです。彼は、父親に続いて、フィンエアーの社員として二代目になります」

とまでコメントしました。この人は今、ヘルシンキ勤務だそうですが、ひょっとして今年の5月にヘルシンキ空港で話をしたイケメン君のことじゃないかな~と思ったり。最近、日本人のスタッフ(か、日本語が話せる非日本人)がスタンバイしていますし、案内板やアナウンスも日本語が加わりました。これからヘルシンキに行かれる方、トランジットのサポートをしている若い男子がいたら、「あなた、フィンエアーのスタッフ二代目?」って聞いてみてください♪

 

11月1日、Finnairは創業90周年です♫