オージーからお礼状
ポストクロッシングをやっていると、時々、「お礼状を出したい」と言われることがあります。私は割り振られた送り先にハガキを出すわけですが、たまたま、その時の話題で盛り上がったりすると、
「私からも出しますね」
とか言って下さることがあります。私もたま~にそういう気分になることもあります。また、
「あなたからもハガキを送ってほしい」
というおねだりが書かれたオフィシャルが届くこともあります。
ところが、私に住所を聞いてきても、“なしのつぶて”ということが相次いだため、近頃はもう期待しないことにしていたんです。
九月のある日、このハガキがほかのポスクロのハガキと一緒に届きました。
いかにもオフィシャルで届きそうな1枚。でも、IDが書かれていません。
送り主探索サービスで問い合わせても、該当者なし。
困って、私は自分のプロフィールに、書かれていた名前と届いた日を書き加えました。私のプロフィールを見てくれたら、連絡して下さると思って。
そうしたら、今日になって、
「あれは個人的なお礼状だから、IDはないですよ~」
というメッセージが届いたのです。すぐには思い出せませんでしたが、2時間ほどたったところで、「!」。そうそう、そういえば、オーストラリアの方から住所を聞かれていたことを思い出したのです。私はこのオージーの女性のことはすっかり、完璧に忘れていました。
顔から火が出そうでした。彼女に申し訳なくて。で、さっき、お詫びのメッセージを送っておきました。
このハガキ、メッセージが天地逆に書かれていて、出だしに「G'Day from Down Under」とありました。ダウン・アンダーって何? 調べてみたら、南半球が北から見ると下にあることから、オーストラリアやニュージーランドを指す言葉となったようです。ボキャブラリーが一個増えました。
もう一つ、切手の横に、送り主さんがご近所でよく見かける鳥のシールを貼ってくださいましたが、日本の鳥たちとは全く違います。
この子たちを日常的に見るのはどんな気分なんでしょう。ポスクロのお陰で、世間が広がると感じるこのごろ。