エアメールに風景印
風景印という“ご当地消印”のことも、ポストクロッシングを始めてから知りました。
その土地の特徴を表すデザインなので、確かに味わいがあります。
海外のポスクロッサーの中には、「Fukeiin」という言葉まで知っている人がいますし、風景印で送ると、「ナイスな消印がうれしかった」と言われます。
ただ、見てもらえば分かる通り、日付が元号だし、場所の表記も漢字のみーーということは、100%、日本国内で使用することを想定しているので、海外向けには無理ですね。
国内に送るときであれば、
「風景印でお願いしま~す」
「はい、了解です」
なんですが、これをエアメールに押してもらうとなると、郵便局の方々はかなりの確率でわちゃわちゃなさいます。
まず、
「ええ! 風景印って国際郵便に押してもいいのかなぁ…ちょっと確認してきます」
と言って、奥に引っ込んで上司や先輩に相談、というステップが待ち受けます。一度など、どこかに確認の電話までかけて、「欧文印に(和文)日付印も押せば大丈夫だとのことです」とご丁寧に報告していただきました。
あちこちの郵便局で試してきた経験上、エアメールに風景印を押してもらうことは可能だと知っているので、やんわり、「大丈夫みたいですよ」などと言ってはみるのですが、郵便局員さんとしてはキチンと理解できないことは、職務上やれないですよね。
ある局では、風景印がしまってある箱にわざわざ
「海外郵便にも使用可」
というメモが貼ってあるのを私が見つけ、
「使用可ってなってますよ」
と教えてあげたりして、気まず~い空気が流れたこともありました。
なので、スムーズに進むことを期待して、エアメールに風景印をお願いしたことがある局までわざわざ出向くこともあります。ところが、以前、うまくいったからといって、いつもOKとは限らないようです(ため息)。
「風景印は押せるんですけど、1枚の切手に消印を二つ押すことはありえないから、どうしようかなあ」と言われました。
いつもは2枚以上の切手を組み合わせて70円分をポストカードに貼っているんですが、その日に限って私は70円切手1枚のみ使用していました。それが、担当者を悩ませてしまうなんて、そんなの知らなかったです!
風景印を押してもらうという単純なことが一発で進まない理由、どうも無限大にあるような気がしてきました。
いつも、風景印をお願いするときは、DOKIDOKI……。
台湾の風景印
日本以外だと、台湾からもよく、風景印、というか特殊な消印でいただきます。
こちらは、台南にあるデパートの再開二年目を祝したもの。
日本の統治時代に開業した日本の百貨店が、近年、おしゃれに再スタートを切ったと聞いておりますが、日本風に「ハヤシ」と呼ばれているようですね。そんなことも消印から知ることができて、面白い。
お次は、台北で開かれたポスクロのmeet-upのときに使われた消印です。
そのほかにも色々と。こうやって見てみると、日本の風景印とは趣旨が違い、イベントのためのものがメインなような気もします。