郵便とリアルでトラベルライフ

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R.I.P. プミポン国王陛下

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年末の忙しい時期ではありますが、思い切ってタイに行ってきました。今回の旅のハイライトは、何と言っても、昨年(2016年)崩御されたプミポン国王陛下(本当のお名前はもっと長く、現地でいただいた栞による英語表記は「His Majesty King Bhumibol Adulyadej Borommanathbobitra」ですが、親しみを込めて「プミポン国王陛下」とここでは書かせていただきます)の火葬場を訪れたことです。

 旅行を決めたときに、タイ人の親友Sから、「今回は絶対にここに行かなればだめよ」と言われ、タイ到着後すぐに連れて行ってもらったのが、Royal Crematoriumです。

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ロイヤルな場所ですから、ドレスコードがあります。短パンやノースリーブ、つっかけみたいな履物はNG。当然と言えば当然ですが、そういうことをちゃんと決めとかないと、とんでもない恰好でお遊び気分で行っちゃう外国人観光客もいるでしょうからね。

2017年末まで一般公開されているこちらの場所は、タイ国民が国王と最後のお別れをし、哀悼の意を表する大切な場所です。期間限定の建物にしてはものすごく美しく、豪華に作られ、夜にはライトアップされ、まるで夢の宮殿のお庭を歩ているような錯覚に陥りました。

「この場所がテンポラリーなのは残念ねー」

と私が言うと、Sももちろん同感だと言いつつ、こう付け加えました。

「ここがもっと長期間保存されたら、まるでディズニーランドみたいになってしまうと思う。ここが、遊んだり騒いだりする場所になっては困る」

確かにーー。

公開は2017年いっぱいということで、本日まで。

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大勢のボランティアが働いていましたが、Sいわく、全国からボランティアの申し出が引きも切らなかったそうです。

国王の偉業をたたえるコーナーの出口でいただいたのが、冒頭の白黒写真のカードです。私はかねてより国王を心からご尊敬申し上げているので、若き日の陛下のこのお写真は、永久保存版モノです。

国王の紙幣

昨年の夏、まだ国王がご存命のとき、私はSと北海道旅行に行きました。その時に

「これ、ぜったいに好きなはず」

と言ってプレゼントされたのが、国王の在位70周年を記念する紙幣です。

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それから間もなくして、陛下は崩御されたのでした(涙)。

今回の旅の最後で、

「これ、持ち帰って大切にして!」

と渡されたのが、新しく発行された紙幣です。

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こちらも永久保存です。

国王の記念切手

さらに、王様グッズのプレゼントは続きました。

元々は、タイからポストカードを送りたいのでエアメール用の切手を買っておいてほしいと、Sに頼んでおいたのですが、郵便局にお買い物に行ったときに併せて買ってくれていたのが、王様を偲ぶ記念切手のシートです。

まず、表紙がこちら↓↓↓

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開くと三ページにわたってシートが張り付いております。火葬場の建物と、在りし日の国王のすてきなお姿をデザインした美しい切手です。

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タイ国民に慕われたプミポン国王陛下。王室主導で数々のプロジェクトが行われ、数多くの商品も誕生しました。ロイヤルプロジェクトの商品はクオリティが高いと言われますし、まず、私は個人的に、王室が国民をサポートする目的で行っているプロジェクトを応援したい気持ちもあって、お土産はもっぱら、ロイヤル物を買ってきました。

帰りのタイ航空機内で、偶然、「プミポン国王陛下物語」みたいなTV番組を見つけ、夢中で見ました。一般市民だったお母さまが、お子様にできるだけ「普通の子供時代」を与えたいという方針でお育てになったこと、そして、幼い時に夢中に遊んだときの体験が、後に国王となられたときに、様々なプロジェクトにヒントを与えることになったことなどが丁寧に紹介されていて、とても興味深い内容でした。日本でも放映されればいいのに(もし、まだだったら)と痛切に思います。サックスや作曲を楽しまれたり、絵画に親しんだりと、非常に多才であられたのですね。そして何より、「国民とともにいる」姿勢を徹底的に貫かれた人生に、私はあらためて深い感銘を受けました。

親愛なるプミポン国王陛下、どうぞ安らかにお眠りください。