「それはねえだろ、おまえ!」なカード
かつて、マナー違反した海外の選手に向かって、羽生結弦選手が怒りを爆発させた時に発した言葉、これ、なんとなく気に入って(笑)覚えていたのですが、このほど、私自身が叫んでしまいました。
その日、いろいろな国から届いたポストカードの束の中にひときわ小さく、異彩を放つ紙が紛れ込んでいて、「これなんだ?」と思ったこの1枚は、ポストクロッシングで、中国語スピーカーから送られてきました。
縦6センチ、横16.7センチ。ちっちゃい! よく届いたもんです。裏は真っ白で、ポストカードとして作られたものではないことは明白です。そこに、切手と、私と自分の住所を印刷したシールを貼り、ID、日付、私にはよく理解できない中国語の簡単な挨拶(?)が殴り書きされています。そもそも、ポスクロのガイドラインに「英語使え!」と書いてあるんですけど、そんなの無視、なんだ(ため息)。
「住所が割り振られたからしょーがなく、送ってやったぜ」的な、やっつけ仕事のニオイがしたので、羽生選手じゃないけど、
「それはねえだろ、おまえ!」
というセリフが、心の中でぐるぐるしてしまったんです。
カードのチョイスやクオリティを問題にしているわけではありません。割り振られた人のプロフィールを読んで、面白くないヤツだと思ったなら、無味無臭な普通のポストカードを送ればいいじゃないですか? 心がざわつくようなものをあえて選び、受取人が分からない言葉でメッセージを殴り書きして送る心理とは? せめて、真心のかけらが感じられたらねぇ。
で、登録の時にどうしたかって? 大人げないとは思いましたが、以下のように書きました。
「あなたは、私にどのような紙を送ったか覚えていますか? 私は、いわゆる“ポストカード”を頂戴できなかったことを残念に思います」
以前、ドイツから、カレンダーをハサミで切り取って自作したペラペラな紙が、ポストカードとして届いたことがありました。その時の私の気持ち、ご想像ください。たかがポストカード1枚ですが、それは雄弁に送り主のことを語るものです。自戒の意味もこめて、あえて、この「紙」のことを書きました。