有川浩を英語で読むインドネシア人
先日インドネシアのジョグジャカルタ在住の、読書家女子から届いたポストクロッシングのポストカードに書いてあったこと。
At the moment, I'm reading "The Traveling Cat Chronicles" by Hiro Arikawa. Have you read it?
へっ? ヒロ・アリカワは有川浩さんのこと、ね。彼女の作品はいくつか読んでおりますが、ザ・トラベリング・キャット・クロニクル、なんて知らない。そもそも、彼女の作品が英訳されているなんて、想像したことすらありませんでした。
とりあず、洋書を探してみると、これが見つかりました。
Translated by Philip Gabriel, a translator of Murakami. だそうで、あの、ハルキ・ムラカミの『海辺のカフカ』や『1Q84』の翻訳家の手による英訳だとは、有川さん、ついてますね。
さて、この本、そもそも日本語ではどういうタイトルだったんだろう?
多分、コレだ。
登録作業のときに、
「有川浩の本は何冊か読みましたが、この本はまだです。教えてくれてありがとう! 今、地元の図書館に予約したから、元々書かれた言語の日本語で読んでみますね」
と伝えました。登録してから、送り主のプロフィールを見に行ってビックリ! 村上春樹の大ファンなんだって! 私、彼の新婚時代の家(=奥様のご実家)の近くに住んでいるんだよぉ!
どんなに上手に翻訳されていたとしても、原文を上回ることはないと勝手に思っているので、村上春樹にしても、有川浩にしても、吉本ばななにしても、日本語で楽しめるというのは、日本語母語の人たちの特権ですねぇ。もちろん、外国語として日本語を習得した人も、日本語で読めるだろうとは思うけれど、とにかく、世界に羽ばたく日本人作家のみなさん、バンザイ\(^o^)/。
新たに住所をリクエストしたら、あらま、インドネシアの、しかも、ジョグジャカルタの読書好き女子(別人ですが)に当たりました! ジョグジャの女子は読書家が多いのかな。いつか、行ってみたい場所でもあるし、好感度アップです。
私が出すポストカードには、たった今起きた出来事を書いて、ついでに、
「村上春樹好き?」
と質問しときました。本好きには鉄板のハルキ・ムラカミにまつわるネタをさく裂させたら、あっという間にカードが埋まってしまったーー。絵はがきって、書くとこ、少ないわよね~。