郵便とリアルでトラベルライフ

旅が大好き! Postcrossingを始めてからハガキで世界旅行。楽しいよ♫

郵便物は隣の国から送ります

ストクロッシングで、ヨーロッパのある小国のメンバーから送られてきたポストカードに、隣国の切手が貼られていました。「旅行中に送ってくれたのかな?」と思いきや、理由はまったく違うものでした。

 ポストカードの表面に印刷されている言葉がGoogle翻訳しても理解できなかったので、登録のメッセージでその意味を訪ねつつ、

「ちなみに、切手があなたの国のものではなかったのでビックリしたわ」

と書き添えました。純粋に、驚いたので。

登録してから、送り主のプロフィールを見に行って、事情が判明しました。

プロフィールののっけから、自国の郵便料金の高さを嘆き、国境の村に住んでいるので、郵便代の安い隣の国からポストカードをすべて送ることを宣言しています。

ふーん。なるほどね。

しばらくして、本人からメッセージが届きました。私が送っていた質問への回答と、別の国の切手を貼った理由が書かれていました。要するに、郵便代が高くて大変っーーつう悲鳴。

この人の住んでいる国から、例えば日本にポストカードを送ろうとすると、1.5€かかるところ、ちょっと国境を越えていけば、71セントで送れるというわけです。今日のレートでは、自国の郵便局からは182円負担しなければなりませんが、外国の郵便システムをちゃっかり利用させてもらえば86円で済むなら、ぶっちゃけ、魅力的ですよね~。

本人の言い分では、

「ずるしていることは分かっているけれど、私にとって、ポストカードを送り続けられる、これが唯一の方法なの。そうじゃなければ、破産しちゃう」

ということで、一応、「本当はよくないこと」だという認識はお持ちのご様子。この人はたまたま、郵便代が安い国の近くに住んでいるから、予算が少なくても何とかポスクロをやれるのでしょうが、それ以外の地域の人は、正直に1・5€払っているはずですよね。

送る方は隣国にお願いするとして、その人の家に郵便を運んでくれるのは、同胞なはず。ということは、その人たちのお給料を、この送り主は負担してないことになりませんか?

私に送られてきたポストカードに書かれている言葉の意味を知って、どうも広告であることが判明しました。別にいいですよ。私が「広告はできれば避けて」と書いていることは分かっているけど、それしか手に入らなかったし、こんなに素敵なカードはお店で買えないし、自分は広告カードでもOKというなら、です。ですが、この方は「タダのカードや手作りのものはNO」と書いている! それなら、私にもちゃんとお金を出して買ったカードを送ってほしかった。だって、郵便代で経費浮かせてるじゃないですか? 

ちょっと意地悪なことを書くと、その方の経済状態が苦しいかどうかは、他人である私たちには関係ないことです。お金がなければ普通、やらないんじゃないの? 世の中には、色々と大変な中、様々な思いや目的でポスクロをやっている人がいることを再認識した出来事です。それにしても、郵便を投函するために国境を超えるという人がいるとはね。