郵便とリアルでトラベルライフ

旅が大好き! Postcrossingを始めてからハガキで世界旅行。楽しいよ♫

ANA BOEING 787 プレミア上映会

飛行機が大好きというよりは、飛行機の旅が好きな私でした。しかし、去年知り合った2人の飛行機大好き女子の「飛行機ラブ」に接しているうちに、私までもが、飛行機そのものが「カッコいい」と思うようになってきました。それで、「行く!」と決めたのが、ANA BOEING 787のすべてを収録したという3D上映会@ユナイテッド・シネマ豊洲(東京)です。シネコンの上映プログラム画面の一番上に売り切れ御礼状態で掲示されてます!
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入場者全員にプレゼントされるポスターが、物品販売のコーナーに飾ってあり、否が応でも盛り上がるというものです。みなさんが写真を撮る前に私も1枚パチッ☆
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日本の技術が隅々に搭載されているというB787 は、去年の初飛来のときにも、すごく話題になりましたよね。私の飛行機オタクの友だちの1人は、もうちゃんと787でのフライト済みです。でも、私はまだです~。乗るまでは、こちらのサイトで詳細を勉強しておきましょう。何と言っても、ボーイング787の最初の顧客は全日空ですから、開発段階から日本人の要望がたくさん伝えられ、いろいろと実現されたことがあるようです。そういう裏話は、日本人初の787パイロットのイシイ氏と整備士のオカダさんのトークショーで少し披露されました。
まず、イシイパイロットは、787を日本人として初めて操縦なさった方。歴史的瞬間の中心人物です。
開発段階でテスト飛行したときに、高度1万フィートで操縦桿の手を離し、足で操るレバー(?)だけで旋回してみたときに、高度が全然ぶれなかったことを確認し、「787はすごい飛行機だ」と思ったそうです。
整備士のオカダ氏は、まだお若くお見受けしましたが、声が素敵な好男子(うふ)。787機の開発でボーイング社にリクエストしたこととして、

①飛行機の寿命の目安とされるフライト数(業界ではサイクルという単位だそうですが)を32000から44000まで上げる
②ウィンドーウォッシャーの設置
③ウォシュレットの設置
④エンジンのノイズの低減
などを紹介してくれました。

①について説明しましょう。たとえば羽田ー大阪というような短距離をひんぱんに、しかも、ある程度の大きさの飛行機を飛ばすのは、日本ならではの特徴です。飛行機は飛び立ってエンジン全開になって飛行するまでを「1サイクル」としてカウントするため、短距離で回数多く飛ぶ日本の場合、飛行距離(および時間)が短くても、寿命が早く来てしまうとされることが問題だったそうです。そこで、寿命をはかる根拠とされる「経済サイクル」を従前よりも上げるように依頼したとのこと。なるほど。
②は、乗用車のフロントガラスをきれいにする設備のイメージですって。787より前の飛行機は、コックピットの窓を開けて、マニュアル的に掃除をしていたそうです。しかし、日本はフロントガラスを掃除する必要が生じる場所が多いという特殊事情から、窓を開閉することなく掃除できるための設備を要求した結果、受け入れられました。787の窓は開きませんが、それによって、窓が機体と一体化し、コックピットにいても騒音がかなり軽減されたといいます。
③のウォシュレットについては、すでに有名なので、説明は不要でしょう。
④のエンジン排気音の低減ですが、エンジンのデザインに工夫が凝らされています。こんな感じ。
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エンジン後方部分が波型になっていて、それが787機を特徴づけていると言えるほど印象的なデザインではないでしょうか。
開発に深く関わったイシイ機長にとって、「わが子」の一番のお気に入りポイントは、翼なんですって!カーボン素材が使われたことによって、かなり大きくしなるのですが、その様子が非常にかっこいいと思っていらっしゃいます。
3Dの映像自体は、正直なところ、かなりいまいちだったのですが、ボーイング社が787機を飛ばしている映像に、ANAのことを「Launch Customer(787をデビューさせる世界初のお客様)」と紹介している画像では、こみあげてくるものがありました。
次回、空港には早めに行って、787の姿をじっくりと見てみたいと思います。そして、搭乗する日が来たら、窓側のシートを確保し、整備士のみなさんに向かって手を振ります!
本当にたくさんの人の思いと、プロフェッショナルな仕事ぶりのおかげで、あの大きな物体が空を安全に飛ぶことができるのだと、しみじみ思いました。あ~、早くまた空の旅に出たい!!