僕たちは野鳥だよ
私がウォッチしているカルガモの親子が、「人間」という敵に狙われていることが発覚しました。都会で生きていくには、猫でも犬でもカラスでもなく、人間様が一番恐ろしい存在なんですねえ。
最初は、こんな穏やかなメッセージでした。
これを見たとき、「見守れない人が多いんだなあ」と、カルガモの子供たちが可愛そうになりました。彼らは確かに、めちゃくちゃかわいい! 触ってみたい、よしんば抱っこしてみたい、と思うのも、人情ではありますが……。
よちよち、ぴよぴよしていた子供たちも、すくすくと成長し、泳ぎも上手になりました。昨日など、池に近寄っていったら、四方八方からスーっと集まってきて、あら可愛い!
「エサ、くれると思ってんだぜ」と一緒にいた夫。
きっとそうです。だって、何ももらえないと分かったら、さっきまでの愛想はどこへやら、また、遊びに戻っていきましたからね。
とっても複雑な気持ちになりました。
こんな警告文がたくさん設置されていたからです。
カルガモの捕獲や飼養はできません!!
やさしく見守ってください
確かに、カルガモの子供はかわいい。あっちの方から近寄ってきたら、「あれ? 私の事好き?」なんて勘違いもします。が、しかし、彼らは自然の中で生きていくわけで、私ら人間は、カルガモたちの人生(ってヘンだけど)に手出しをしてはいかんのだ! だから、小さい声で「かわいい~」とほめてあげて、写真をパパっと撮ったら立ち去るようにしているというのに、他の人はエサやったり、大音響で「キャー! かっわいい~!!!」と叫んでみたり、挙句の果てには、捕まえようとしているわけだ。それは許せん!(私だってこんなに我慢しているんだから)
でも、ママはいつも超然としています。
都会で「人間」というモンスターに脅かされながら子育てするには、したたかで、たくましくなくっちゃ!このママ、この後、子供たちを池に置いて、どこかへ飛んでいきました。
私、カノジョに尊敬の念すら覚えるわぁ。