郵便とリアルでトラベルライフ

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フィンランドセミナー

いきなりですが、タリンへの旅の報告はお休みして、今日のアクティビティの記録です。フィンランド政府観光局主催「旅のセミナー」に行ってきました。テーマは、北カレリア地方とコリ国立公園のハイキング。セミナーの内容に入る前に、まず、この場所をご案内します。東日本橋駅から歩いて数分の雑居ビルの5階。一見して、ちょっと古めの建物をリノベーションしてかっこいいデザイン系のオフィスが入居した、という感じです。入口はこんな感じ。

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エレベーターなしで、てくてくと上っていると、VELOTAXIのオフィスを発見!足を止めずにひたすら進むと、入口にかわいいオブジェがお出迎えです。政府観光局はMatokatoriという名前で運営しているんですね。フィンランド語の「Matka=旅行」と「Tori=広場」を合わせた造語で、旅の情報を集めた広場という意味がこめられているそうです。

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そして、オフィスのドアにはVisit Finalndの文字があるので、かろうじて、ここが観光局なんだな、と分かるわけです。

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  ■Koli National Park

日本人に「日本らしい風景はどこ?」と聞くと、大概の日本人は「富士山」と答えるように、フィンランド人に「フィンランドらしい風景は?」と尋ねると、戻ってくるのが「コリ国立公園」だそうです。写真はこちらを見てください。ロシアとの国境に近く、ピエリネン湖のほとりを歩くハイキングコースがおすすめらしく、写真を見ながら説明を聞いているうちに、ものすごく行きたくなりました。本当に森と湖の国なんだなあ……と、ため息がもれてしまって。

国立公園なのに、ホテルがあるのですが、そこはもともと、ロシア貴族の避暑地として使われていた場所だったとのこと。時代を経て、建物が変わっても、ここを訪れる人に快適な宿泊場所を提供しているというわけです。白夜の季節は、ほぼ一日中、ピエリネン湖を見て過ごすというのもステキでしょうねえ。

シベリウスが新婚旅行で訪れたこともあり、交響詩『フィンランディア』を作曲した場所としても知られているそうです。澄み切った空気を感じながら、厳しくも美しい自然を見つめているうちに、あのメロディーが浮かんできたんでしょうか。創造的な仕事をする人に、自然のインスピレーションはすごく大切なんですね。

そもそも、今回のセミナーが取り上げた場所は北カレリア地方なのですが、カレリア地方はフィンランド人の心の故郷的な場所で、スウェーデン統治下にあったと思えば、ソ連に渡り、フィンランド独立に伴って、フィンランドの一部になったと思えば、戦争に敗れて、その一部がロシアに割譲される、という複雑な歴史をたどった地域です。フィンランドの代表的な食べ物カレリアパイはこの地域の伝統食で、今ではフィンランド全域で食べられますし、ヘルシンキのベーカリーなどでも簡単に買うことができます。

セミナーでは、コリ国立公園を中心に、周辺のJoensuu、 Ilomantsi、 Heinavesi、 Lieksaという周辺の町の見どころや行き方についても説明がありました。そして、セミナーの資料はメールアドレスに送られてきたので、今、自宅の私のPCにダウンロードされています。親切すぎます!

Matkatoriはフィンランド関連の情報提供の場所なのですが、7月26日にはラトビアのリガについてのセミナーが開かれます。日本語でラトビアだけをとりあげた初の観光書籍出版ということで、著者がお話をするそうです。北欧関係の情報入手には、MatkatriのFacebookページはおすすめです。私もここで情報ゲットし、「フィンランドのくらしとデザイン ムーミンが住む森の生活」展のチケットをいただきました!

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この展覧会のカタログはすごくよく出来ていて、これを読めばフィンランドのことはたいてい分かるという内容らしいので、私も買わねば! 展覧会の様子は後日ご報告しますので、ご期待ください。