郵便とリアルでトラベルライフ

旅が大好き! Postcrossingを始めてからハガキで世界旅行。楽しいよ♫

50年前のヘルシンキの話を聞いて・・・

年配の知りあいの女性に「もうすぐヘルシンキに行くんですよ!」と、何かのついでという感じでお話ししたら、「ずいぶん前だけど、1度、フィンランドには行ったことあるのよ」ということでお聴きした内容が、かなり印象的でした。

今から50年ほど前、その方は共産圏時代のソビエトを旅行した後、電車でヘルシンキ入りしました。ソビエトでは、どこに行くにも現地の人がついてきて、監視されている気分だったのが、ヘルシンキで電車を降りた途端、言葉で表現できないほどの開放感を感じたというのです。

「ソ連では、タクシーの手配でも、何から何まで、全部彼らがやってくれたから、私はぼーっとしていればよかったけど、フィンランドでは、ホテルにも自分で行かなきゃならなくて、最初はちょっと大変だったけどね」と笑っていました。短い時間の会話だったので、「監視されていた」と感じたのはどういう事情だったのか、また、彼女がどういう身分・立場でヨーロッパを旅していたのかなど、詳しいことは何も分かりません。でも、ヘルシンキについたときのことを思い出して、輝く笑顔を見せたということは、きっと、心の底からほっとしたりウキウキしたりしたのだと思います。

私は、ごく短期間ですが、フィンランドの会社のために働いたことがあります。そのとき、何に驚いたかと言うと、「自立していること」を強く求められたことです。手取り足取り、面倒なんかみてくれないんですよ(そもそも人がいないから、誰もが、あれもこれもやらなくちゃいけない、という感じがしました)。心細く思った反面、自由を与えられていること、信頼されていることが分かって、うれしかったことを思い出しました。

話を戻すと、知人が降り立ったヘルシンキ中央駅はなかなかステキです。ここから、それこそロシアや近隣のヨーロッパの国、またフィンランドの地方都市に鉄道で旅をしてみたいと思います。50年後の今も、知人が見た当時の駅の雰囲気とあまり変わっていないのではないかと思えるのです。