郵便とリアルでトラベルライフ

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エストニアの古都タリンへ~出発までのひと騒動と到着まで

今日は、朝一番でブログがちょっとおかしいことになっていてアセリましたが、何とか復旧した模様。で、このブログ本来の趣旨に戻り、旅について書きたくなりました。フィンランドの旅のアクセントとして、エストニア日帰り旅行について報告しましょう。

フィンランド語を勉強しようと思い立ち、文法も単語も、英語とは似ても似つかない言語だと知り、「じゃあ、一体何語に似ているんだ?」と思って調べたら、驚愕の事実が判明して、ぞっとしたことがあります。フィンランド語はエストニア語に似ているーーそしてエストニア語はフィンランド語に似ている。つ~ま~り~、その二つの言語はお互い似ているものの、それ以外の言葉とは全然似ていないらしいのです。それぐらいユニーク!

ということは、日本語と韓国語みたいな感じ?

それ以来、エストニアという国はなんとなく気になっていました。今回の旅ではヘルシンキに1週間滞在するのだから、エストニアの古都タリンにまで行けたらいいなと思っておりました。幸い、老齢の同行者は元気、健脚だったので。

タリン行の朝、プチ事件が起こりました。夫の母が、ホテルの金庫を開けられなくなったのです!パスポートも現金も、いわゆる「金目」で重要なものは全部手元にあるので、タリンに出かけても全然問題ないのですが、彼女はパニックしちゃっているので、「タリン行は見送り、息子と二人でホテルに残るから、あなた(=私)とご両親、弟さんの4人でタリンに行ってちょうだい」ということになりました。

私は「久しぶりに、実家の家族水入らずもいいんじゃないか」と思ったのですが、なぜか弟が、「あっちのお母さんも一緒じゃなければ、俺たちもやめよう」と言い始めたりして、収拾がつかなくなりました。それから、家族喧嘩を30分後ほど展開してから、とにかく町へ出ようと思って、別室にいた夫に言いに行くと、「あれ?タリンに行かなかったの?」

そしてなんと、金庫問題は素早く解決していたんですよ(詳細は省く)。

そこで、一目散にタリン行の高速船が出るハーバーまでトラムで向かい、6人分のチケットを購入し、無時、船上の人となったのでした。

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私の知人はかつてタリンを訪れたとき、前の日にスマホでチケットを予約したと言っていました。10%オフなうえ、確実に席を押えられますが、逆に、私達みたいに、土壇場でごちゃごちゃしたりする可能性のあるメンバーの場合は慎重になった方がいいかもしれませんね。ただ、夏の観光シーズンはツーリストが増えるので、帰りの船も早めに予約したほうがいいようです。6月初旬はまだピークシーズン前だったため、無時、チケットを買えて、本当に良かったです。チケット購入時にはパスポート提示が必要、乗船、エストニア入国の際は、不要でした。

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ちなみに、タリンはバルト海をはさんでヘルシンキからほぼ真南の対岸に位置し、旧市街は世界遺産です。ヘルシンキからフェリーに乗る場合、2か所から出発するので、できれば、町の中心部に近い港から出航する船に乗るように計画したほうがいいと思います。そして、夏の間は、私たちも利用した高速船が便利。天候次第では荒波だったりするので、よほどお好きでない限り、船旅は1時間半で十分でしょう。

私達が利用した高速船はなかなかの人気で、ほぼ満席でした。シートは大きくて、トイレもきれい。窓側の席に座りたければ、早めに並ぶことをお勧めします。

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絵に描いたような家族旅行の東洋人を見つけた男性が、「写真を撮ってあげましょうか?」と声をかけてきました。最初の1枚は「お母さんの顔が隠れちゃったよ」とNG、もう1枚写して、本人も満足されました。おかげで、みんな笑顔の記念写真になりました(ご紹介できず、残念)。

出発して間もなく、どこかで見たような風景が! これ、『かもめ食堂』で4人の女性がおいしそうにビールを飲んでいたカフェ・ウルスラ(Cafe Ursula)だと思います。

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タリンまでの1時間半は、あっという間ですが、それなりに楽しめるような趣向がほどこされています。本格的なカクテルまで出す喫茶コーナー、そして、免税店もありました。一応、フィンランドを出国しエストニアに入国する「海外旅行」ですが、同じシェンゲン域内ということで、ヘルシンキからタリンに入る場合はパスポートチェックはありません。ユーロも使えるので、なんか、ヘルシンキの延長みたいな感じでした。でも、この風景が見えてきたときは、自分でも驚くほど感動しました!

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由緒正しきヨーロッパの町っていう感じじゃありませんか! 事実、旧市街は古いヨーロッパの街並みが堪能できて、新しさが際立つヘルシンキとは好対照でした。その様子は次回に。