郵便とリアルでトラベルライフ

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タリンの旧市街~帰りもどたばた

エストニアの古都タリンの旅のレポートに戻りましょう。ヘルシンキから高速船で1時間半、視界の先に感動の景色が見えてきて、船を降りたらすぐにでも、夢のようなヨーロッパの街並みに身を置けるのかと思いきや、まず目に入ってきたのは、おそらくソビエト時代の遺産と思しき不思議な建物でした。

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こりゃ一体何? 旧市街がどっちにあるのかも分からず、まず、この要塞のようなへんてこな建物の上から見て探そうと、何段もの階段を延々と上っていくと、地元の高校生っぽい子たちが、真面目に絵を描いていました。先生らしき指導者の姿も。そして、何隻もの大型客船も停泊中で、ヨーロッパはクルーズの旅が身近なのかしらと思ったり……。 

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案内の地図もないので結局よく分からず、「他の人たちについていこう」というわけで、みんなが目指している方向に進んでいくと、いきなり、ワールド・デザイン・キャピタル・ヘルシンキのバナーがお出迎えです。はは~ん、タリンに来た観光客にもPR中なんだね。営業努力、大変結構です!

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このバナーを通り過ぎ、いよいよ、タリンの市街地が見えてきました。美少女たちが、多分自分たちの手作りのテントウ虫グッズ(ブローチとかピンとか)を売っていました。一人の子が自分もテントウ虫になっているのがかわいい! 

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そして、そのすぐ近くに、旧市街の入り口とも言うべき建物があります。この下をくぐって中世のヨーロッパへ~。

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タリンは印象的なドアがそこかしこにあふれていました。

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とにかく、どこにカメラを向けても絵になる町です。細い路地も多く、人気がない場所ではちょっと緊張します。どこかに吸い込まれていきそうでーー。

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小学生の社会科見学でしょうか、みんなおそろいの帽子。あれ?ヘルシンキで見た高校卒業生の白い帽子とデザインは良く似ています。

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タリンでは実は、おばあちゃんたちの手編みのミトンや靴下なんかのウール製品を買うのを楽しみにしていました。

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残念なことに、とても観光化されていて、大量製品の品や、天然繊維ではないものがほとんどで食指が動きません。リネン製品も有名で、お店はたくさんあるのですが、どこの品ぞろえも似たり寄ったりで、気に入ったデザインのものがなく、ショッピング的には残念な結果に終わりました。

 駆け足で観光を終え、予約してある5時の船に間に合うように一目散にフェリー乗り場へ行き、出発の時間になっても乗船の雰囲気がありません。いやな予感がして、チケット売り場に話を聞きに行こうとしたら、「5時の船はキャンセルされました」というアナウンスが流れました。事情を察知した人々が殺到し始め、私もいち早く番号マシン(日本でも郵便局とか銀行でサービスを受ける時にもらうやつです)でまずは、お問い合わせの権利を確保してよかった!。というのも、殺気立った人たちがどんどんと押し寄せてきて、勝手に列に並び始めては、窓口で注意受けたりしていたのです。早くヘルシンキに帰りたい気持ちは、みんな一緒だわ。

係員は、ヘルシンキからタリンに戻ってくる船に「テクニカル・プロブレム」があった、と繰り返すばかり。彼もよく分かってないのが見え見えで、しかも、英語の説明もしどろもどろ。その日のうちにヘルシンキに戻れさえすればいいので、8時の便に変更してもらい、小さな売店でエストニアビールを買い、あとは、何もないターミナルで待っていたのでした。このビール、さっぱり系ですが、おいしかったですよ。

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■タリンの情報はここに

ところで、今回私はタリンについて、きわめて不勉強のまま、気持ちが先走って出かけてしまいました。現地の観光案内所でもらった日本語のガイドブックを、このブログを書くために引っ張り出して読んでみると、これがなかなか優れものなのです。入門編には旧市街散策で十分楽しめるのですが、実はKGB本部とか、非常にそそられる施設もタリンにはあるんですね。これをちゃ~んと勉強してから行っていれば…と、今頃後悔しても遅い。ネットでも入手できるので、タリン行を考えている人は、ぜひでご覧ください。

タリンの何がすごいって、いたるところに無料WiFiが飛んでいること。フェリーターミナル(下の写真、今となっては、まるで監獄への入り口みたいに思える)で足止めを食ったとき、ひまつぶしにTwitterFacebookをやれて、とても助かりました。

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そういえば、知り合いのフランス人から、「タリンからヘリコプターでヘルシンキに帰れるよ」なんていうありがたい情報も来たのとは対照的に、日本人の友達たちは一様に「いいね!」してくれました。

思い起こせば、このタリン行、出発からもたもたし、帰りもまさかの遅延!こういうこともあるので、スケジュールには余裕をもって出かけたほうがいいですね。翌日が帰国日だったら、気をもんでやせちゃいましたよ(それはそれで良かったかって?)。

昨日参加したフィンランドセミナーでは、コリ国立公園への入り口になるヨエンスーという町に、LCCエストニア航空がタリンから飛んでいると聞きました。ヨエンスー周辺は森林資源が豊富で、その関係のビジネス需要があるそうです。