韓国旅行2011 ③八万大蔵経を見に
高校レベルの世界史の勉強も今日で5日め。古代オリエントやギリシャ、ローマあたりをうろうろし、古代インド史のあと、中国にどぼんと入り込む前に、いいアイデアが! 朝鮮史に先回りしたんです。ちょうど、2011年の韓国の旅を振り返っているところで、これから慶州(=韓国の古都)のことも書くからな、という程度の軽い気持ちだったのに、参考書を読んでいたら、仏国寺やら高麗版大蔵経の事が出てきたりして、グッドタイミングですよ。言い換えれば、世界史の勉強の成果が早くも現れたってこと!? やりなおし世界史は、私にとって、とてもよいことでございます。
さて、有名な寺巡りのスタートは、海印寺から。
ガイドさんによると、韓国の寺はほとんどが山の中にあります。彼女が日本留学中に、町の中にお寺があることにすごくびっくりしたという話に、私たち日本人の方がびっくり。
この門からさらに、10分近く歩かないと、「境内」には着きません。参道には木がうっそうとはえているので、暑さはさほど苦にはならないけれど、ひたすら山を登っていくので、確かに「寺は山の中にある」というのは実感です。
ちょっと開けた場所に出て、派手な色彩の建物をみていたら、わらわらとお坊さんが登場し、太鼓をたたき始めました。それが、本当に大音量なのです。
このすぐ脇には、ロープで迷路風なものを作ってあって、きれいな花でデコレーションされています。時々、大人の信者さんが無心に歩いているので、きっと宗教的な意味があるのでしょうが、ガイドさんはご存じありませんでした。参詣に訪れていた人に質問してくれたのですが、その人も知らなくて、あらら~。
このすごい急な階段を上ったところが、高麗時代の八万大蔵経の版木が保存されている大蔵経版殿。お宝が保存されています。
窓はこんな感じ。覗きこむと、版木が整然と並べられていて、荘厳な印象すら受けます。白樺の版木を保存するのに理想的な構造になっているという説明でした。
本当は、版木の写真撮影はNGなんです。私たちのガイドさんはソウルが専門で、このへんのことは詳しくないので、私が「中、写真撮っても大丈夫ですか?」とお聞きしても、「どうぞ、どうぞ」と返事しちゃって、係の人に一緒に注意されちゃいました。
見どころをぐるっと一周して戻ってくると、こんなにきれいな飾り物があって、目が癒されます。
八万大蔵経の版木を使って和紙風な紙に印刷したものをお土産として1枚数百円で売っています。3年ほど前に知りあいと一緒にツアーでここを訪れたときに買ったものを額装して、我が家の廊下に飾ってあるんですよ♪
どうして天地がひっくり返ったままになっちゃうのか、不明。何度かやり直してもだめなので、あきらめます。すみませんーー。紙の形が横に長い(Wikipediaによると、縦が約24cm・横が約70cm・厚さが約4cm)ので、額は東急ハンズで特注しました。飾ってある紙は値段こそお手軽価格ですが、でも、長い歴史を生きてきた大切な版木で刷られた文字を日々見られるのは、幸せです。