郵便とリアルでトラベルライフ

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フィンランドのファンタジー読了

スフィンクスか、ロボットか (はじめて出逢う世界のおはなし)

スフィンクスか、ロボットか (はじめて出逢う世界のおはなし)

ファンタジーと書きましたが、子供向けの小説の方が適切な表現かもしれません。なんとも不思議な世界ーーこれが第一印象です。

フィンランド語で書かれた本が翻訳されることは珍しいでしょうから、フィンランド人がどういう物語を読んでいるのか、ちょっと体験できる貴重な1冊であることは間違いないでしょう。

短編が3編。カッコ内は原題です。

『スフィンクスか、ロボットか』(Sfinksi vai robotti)

『太陽の子どもたち』(Auringon lapsia)

『明かりのもとで』 (Koitoni on Riioraa)

短い物語であっという間に読めてしまうかと思いきや、実は途中であれこれ考えさせられて、なかなか進みませんでした。トーベ・ヤンソンのムーミンシリーズもそうですが、子供向けとはいえ哲学的なことを考えさせるところが、きっとフィンランド的なのでしょうね。

この本の作者はフィンランドで有名な作家だということなので、今度、ポストクロッシングでフィンランド人にあたったら、「フィンランドの本の翻訳を読んだよ」と書いてみようーーと思っていたら、すぐにハガキを出すことになったので、その旨、書いて送りました。

その前に、読書好きのフィン人の男性に出したハガキに、苦し紛れに「村上春樹はなかなかいいよ」と書きました。彼の著作は数えるほどしか読んでないけれど、ほかに浮かばなくて……。そうしたら、ハガキ到着のメッセージの中に、「村上春樹は好きな作家の一人なんだ」と添えられていました。

やっぱねー。ちゃんと読んでたよ。

でも、このフィンランド人は、一体何語で読んだのでしょうか。

村上春樹の英語訳は、著者本人の監修も入っていて、相当いいそうですが、私は彼が元々書いた日本語で作品を読めることを幸せに思い、かつ、今後は外国の人に自慢しようと思ってしまうのでした。