郵便とリアルでトラベルライフ

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ヨーロッパあちこち記(2011) BCN さわやかな朝

【2011年11月8日】

へとへとだった割には早く(時差のせいか?)目が覚め、空の青さに驚きました。この日の最大の任務は、2日後にマドリッドに移動する手段を確保することです。それが確定しないことには不安で仕方がないので、身支度を整えたらすぐに飛び出しました。

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アパートの入り口はこんな感じ。前日は、迷いに迷った挙句、系列の近くの別アパートにたどり着き、そこの管理人さんにここまで連れてきてもらったんです。「ご迷惑かけてすみません」と謝ったときに、「ここは、あなたにとって外国だよ。分からないことがあるのは当然じゃないか」と一笑に付われました。その大らかさには救われました。重ねて、震災のことも聞かれました。「東京に住んでいるんだったよね。被害はどうだった? フクシマからは離れているの? 原発事故の影響は? 今でも大変だろうと思うけれど。I am sorry......」と。

そんなことを思い出しながらとりあえず外にでて、地下鉄の駅に向かおうとしたら、またしても、サグラダ・ファミリアの威容がバーンと目に入ってきました。

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この辺に住んでいる人は、毎日毎日、この景色を当たり前のこととして過ごしているんですよね。好みは分かれるかもしれないけど、私はこれを毎日見られたら幸せだなあ、と思いながら歩いていくと、一歩ごとにサグラダ・ファミリアが姿を変えて、どんどん大きく見えてきました。この景色にまだ目が慣れていない観光客としては、感涙ものです。

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ふと、途中の路地を見ると、またこれがおしゃれなんだわ。11月だというのに、日差し、朝から強いですね。これで確か朝の8時半くらいです。

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地下鉄の駅は、サグラダ・ファミリアのおひざ元ですから、駅に着くころにはこんな感じに見えます。

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ホームに出て驚いたのが、「スリに気を付けてください」というアナウンスです。各国語で流れ、もちろん日本語でも繰り返されました。そして、テレビモニターでも、「スリがあなたを狙っている」というビデオを何度も何度も流していました。世界有数の観光地ですし、思えば、スペイン経済が最悪に向かって突き進んでいたころでしたから、当然といえば当然の警告だったのでしょうが、夢見心地から一気に現実に引き戻されて、一人旅の私にはよかったと思います。

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地下鉄のホームは、そのアナウンスさえなければ、普通に安全な雰囲気なんですがね。

さて、長距離列車が発車するSants駅に到着。

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無時、マドリッド行の切符を押えたので、あとは芸術の街バルセロナを満喫できる私。町の真ん中にあるジョアン・ミロによるモザイクに「会いに」行きました。

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一応アート作品だと思うのですが、人々はどんどん踏みつけて行きます。人通りが多いと見えなくなってしまうので、心して見に行かないと見過ごしてしまう確率が高いのです。これは経験から言っているのですが、何せ、バルセロナ随一の観光地にあるため、ものすごい混雑なことが多く、初めてバルセロナに来たときは人ごみを気にするあまり、コレ、発見できなかったんです。ほら、どんどん人が「アート」の上を歩いてきますよね!

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バルセロナは特に中心部は町中が美術館のようなところです。どこを見ても楽しいし、お天気がよければ心が浮き立つ町ですね。ガウディや彼と同時代の建築家が手掛けたモデルニスモ建築を見て歩くのも楽しいのよねえ。

限られた時間の中で、どれを見に行くかーーやっぱり、カタルーニャ音楽堂(世界遺産)をチョイスしました。ここのHPのビデオで内部の様子が見られます。

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外壁やチケット売り場もコテコテですが、内装もめっちゃゴージャス! 前回はお金を払ってガイドツアーに参加したので、今回は外から拝むだけにしました。ちょうどそのツアーをやっていたみたいです。

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ちょっとしたら、ビートルズの「Yellow Submarine」が聞こえてきました。なぜか路上で自由に歌っている一団に遭遇です。

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こっちに歩いてくるお姉さんが、Hello Kittyのセーター着てますね。ヨーロッパでもNew Yorkでもかなりの人気みたいで、あちこちで普通にキティのグッズが売っていました。日本のコンテンツビジネスは成功しているんですね。

Yellow Submarine歌劇団の写真を撮っていたら、「おれたち、この人の注目浴びちゃってるぜ」的なことをリーダーが言ったので、居づらくなって、音楽堂内のカフェで休憩することにしました。ここは、入場料を払わずに入れるうえ、音楽堂のトイレを使えちゃいます! 先ほどのこってりした装飾の外壁とは一転して、まったく趣が異なり、実に近代的でクールな顔が待っています。

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要するに、昔ながらの音楽堂をガラスで覆って、内部を少し広げた感じです。ガラスによって外と遮断されるから、冬でも温かいし、日光はバッチリ入ってきて明るいから、カフェとしてはむしろ好ましい雰囲気でした。

安藤忠雄さんの手によって歴史的建造物が素敵によみがえった国際子ども図書館をちょっと思い出しました。上野にあるこの建物も、ファサードはガラス素材のアプローチこそ付け足されましたが、それ以外は昔の建物をそのまま使っているという風貌なのに、裏面はガラスで覆うことで、元々あった構造を残しつつ、使える面積を広げてあるのです。「手法はソックリ!」って思いました。

バルセロナは見どころたっぷりなので、続きはまた。