ヨーロッパあちこち記(2011) MIL 悪天候
【2011年11月22日】天気雨、時々晴れ。
ミラノに着いたときのショック(寒くて、人が少なくて、ホテルでWiFiが有料!)から立ち直る間もなく、たった1日しかないミラノ滞在中にやることはいっぱい。とにかく出かけようとロビー階に下りて行くと、窓から見える外を歩く人たちの息が白い! そしてチラチラ、白いモノが舞っていました。
前日、ろくに食べていなかったので、朝からピザの気分。普段はこんなことは絶対にないのですが、風土のなせるわざでしょうか? 体は日本時間だったのかもーー。そこで、最初に見たPIZZERIAの看板の店に、疑うことなく「朝ピザ」しに入ったのです。
「ナントカカントカ~」とお店の人。
私はイタリア語は分かりませんから、しょーがない、英語で「朝から悪いんだけど、ピザ食べたい」と控えめにお願いしました。
するとですね、「マドモワゼル、申し訳ないんですがピザはランチまでお待ちいただかないと」と来ました。
ピザを食べられないショックより、マドモワゼルと呼ばれたことにたまげて、思わず、「私の後ろに若い子でもいんのかいな?」と振り向きそうになりましたよ。イタリアでは40代でも既婚でも、マドモワゼルなんですか?
その店にはペイストリーみたいな甘いモノしかなさそう。しゃーないので、もう少し賑やかそうな通りに出て、地元民が食べているモノを盗み見て「安全確認」してから、ピザに近い、かなりこってりした朝食にありつけた次第です。
オーダーをとってくれたおっちゃんが、「それで全部?」って聞きながらウィンクしてくるあたり、イタリアだね~。初めて、ミラノを楽しいと思った瞬間でした。
さてさて、ミラノ大聖堂です。これも、地下鉄で行ったので、地上に出る瞬間にこのとげとげしてでっかい建物が見えてくる趣向がたまりません。私は建物を見に行くとき、こういうドラマチックな出会いが好みのようです。
ま、こんな感じ。天気、悪いですね。
近々、この近くにマイケル・コースが来るみたいです(ということは、今頃は進出済みでしょうね)
ファッションの都ミラノと言えばガレリア! ここがその入り口です。
期待に胸をふくらませて行ったものの、閑散としているし、思ったほどオシャレ度が高くない印象で、「一体ここでなにを見ればいいのだ!」と思ってしまいました。もちろんこれは、ファッションにさほど詳しくない私の叫びなのですが、それにしてもこの寂れようは何とかならんものか。通路は一部工事中だし。
来る季節を間違えちゃった? 混んでなくて良かったとも言えますね(Be positive!)。
この後、ミラノモード発信地・モンテナポレオーネ通りにも行ってはみましたが、とにかく人が少なくて、迫力満点のミラノマダムを見たかった私は、ものすごく肩透かしにあった感じです。コレクション期間じゃないときの、「素のミラノ」ですね。
ローマ建設伝説に登場する双子のロムルスとレムス(オオカミのおっぱいを飲んで育ったんですって)をモチーフにしたモザイク発見。しかし、なぜゆえにローマ市ではなくミラノ市の繁華街にコレがあるのか、とってもナゾでした。
実は、ミラノで一番期待していたのが、こちらのスカラ座なんです。振り返ってみると、建物のことばっかり書いてますね。お許しください。
有名な割に、ものすごく地味で、小さくて、驚きました。天気のせいもあると思いますが、華やかさが感じられず、非常に残念。オペラ上演の晩に来れば、きっと、うきうきするほどステキなのだと思います。いずれ出直すべし。オペラ座の前の広場はこんな感じです。
しょぼい話で恐縮ですが、ミラノのポジティブな思い出としては、マックカフェのコーヒーがおいしかったことなんです。
ガレリアの中のお店は外見もシック。
この内容で1.2€なら、私は大満足ですね。
さて、朝食を食べた店で、私は「アメリカーノ」なるコーヒーを飲みました。いわゆるスターバックスのコーヒーみたいな感じのやつです。
「この手のコーヒーはアメリカーノっていうんだな」と学習した私は、ランチに入ったレストランで、「アメリカーノ、食後にお願い」と頼みました。陽気なウェイターの兄ちゃんが、「分かった~」と言って、間もなく持ってきたのは、デミタスカップに入ったエスプレッソと、別のカップに入ったお湯……。「これで薄めろって言うこと?」とジェスチャーで聞いたら、彼もおかしさに笑っちゃってて、二人で大爆笑になっちゃいました。
結論:本当はミラノはいいところでした。