フィンランドのガラス
六本木の東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で始まった「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展は、私にとって宝石箱のようにスバラシイ場所でした。主にガラス作品の展覧会です。
入ってすぐ、オーロラを思わせるインスタレーションが出迎えてくれます。ここは写真撮影OK。いくつかの場面がゆっくり変わるので、しばらく見ていると、これ↓が出てきたのでパチリ。この展覧会は、つまりは、GLASS DESIGNにまるわるものなので、日本語のタイトルはちょとミスリーディング……かな。
フィンランドが誇るガラスのあれこれが、まあ、これでもかというくらい並んでおりました。ガラスに特化していたので、私には分かりやすかったし、やはり、秀逸な作品を本当にたくさん見られたことも、満足感につながっていると思います。
そして、作品のレイアウト、構成、ライティングなど、実に完成度が高いと思っちゃいました。並べ方のセンスがすごくいいコーナーがいくつもあり、それぞれが一つの作品と言ってもいいくらいです。「ここは私が構成しました」みたいに担当者のお名前があってもいいのに、とすら思いました。展示の仕方そのものが、立派なアートですね、と、初めて感じた展覧会だったのです。アーティストの名前はもちろん必要ですが、展覧会の空間デザインも同様にすごく大事。一体、どこのどなたが、こんなにおしゃれな構成を担当されたのか、とても興味がわきました。サントリー美術館の学芸員さん??
この展覧会がさらに良かったのは、「ここからは写真撮影可」という場所が設けられていたことです。「誰でもフォトグラファー」状態の日本において、スマホや携帯でパシャパシャ撮りたい人に、ちょっとだけ撮影欲求を満たす場所を用意することで、「すごくよかったのに、写真ダメだった~」という不満を残さないための配慮はさすがです。もっと言うと、隠し撮り予防効果もあると思いました。
そして、写真を撮った人たちは、ソーシャルメディアで勝手に広報してくれるわけですよ。もちろん、私もこのブログで写真を載せたいので、スマホですが、撮ってきました。
Harri Koskinen
Highlighted (2011)
Oiva Toikka
Poroerots (The Reindeer Roundup), Nuutajävi, The Finnish Glass museum (1972)
Oiva Toikkaの有名すぎる鳥のあれこれは、大群が3か所で飾られていました。
これだけ見て、写真も撮れれば、満腹、満腹!