ラクダの発酵乳だよ~
モンゴルからの留学生E君を可愛がっている(やらしい表現だな)ことは以前書きました。「モンゴルでも貴重なラクダの乳を使って、栄養価の高い発酵食品を作りたい」という青雲の志を抱いて、大学受験を目指している花の19歳です。
彼がいよいよ2月1日から大学二次試験に挑むにあたり、「日本の神様にもお願いしておいたほうがよかろう」と思った私は、東京の受験の神様の定番湯島天神に願掛けに行ってきました。
運動もかねてウォーキングしてきましたが、小一時間、全速力で歩くと、結構な運動ですわ。この交差点が見えてきたとき、うれしかった~。
この真横に大きな鳥居がありまして、くぐらずに横をすり抜けてしばし進みます。
こちらが社殿。平日だったので、リーズナブルな混み方(=全然混んでナシ)で良かったですが、年末あたりから年明けの土日など、芋の子を洗うが如しの混雑になる可能性が高く、要注意です。
絵馬、山盛りでした。あちこちに「神頼み」のオーラ漂う絵馬の山。
私は、まさか絵馬は奉納できないので、彼のためにお守りを購入(業界用語では、「〇〇円のお納めです」と言うんですね)。お守りだけだと700円のお納めになります~。お札とのセットは千円よ♪
こちらは、春日通に面した出入り口。
さて、無事に神頼みのグッズを入手し、その日の夜の日本語ボランティアで彼に渡しました。かっわいい笑顔で、「どうもありがとうございます!」と、心の底から嬉しそうに言われて、とろけそうになっちまいました。
E君はこの日、私を喜ばせるド級の隠し玉を用意しておりました。
「モンゴルのお母さんが、ラクダの乳の発酵させたものを送ってくれたので、味見してください」
えええ! いったいどうやって、ウランバートルから東京のE君の手元まで、無事にとどいたのだろう。そんなことより、味見してみなければならないぞ!
そうなんです。ラクダの乳は非常に栄養価が高いのですが、量が少なく、また、草原地域での利用に限られているので、都市部の人がその恩恵に浴することは少ないといいます。彼は、親戚だか知り合いだかからたま~に分けてもらって、自分の健康維持に役立ててきたようです。
発酵調味料に目がない私は、その情報、聞き捨てならぬ!と思い、「それさあ、日本で手に入らないのかな?」とか「ウランバートルならどこで買えるのかな?」と、異様な関心を持って質問攻めにしたことがありました。
それで懲りたんでしょうね。お母さんに、「うるさい日本人がいてさあ、例のラクダのミルク、飲みたがっているんだけど、送ってもらえる?」みたいに頼んだんでしょう(私の想像)。
昨晩、日本語ボランティアが終わったら、彼はロビーまで、その貴重なドリンクを紙コップになみなみと入れて持ってきてくれました。
匂いは、やや酸っぱい感じ。あとは試飲じゃ。一応、「飲んでみてもいいの?」と許可を求めると、「はい、そのために持ってきました。どうぞ」(にっこり)。
かなり酸っぱい「飲むヨーグルト」と言えば、大方の日本人にはすんなりご理解いただけると思います。
近くにいた60代、70代のボランティアの方々にもお勧めしてみたら、全員が、「飲んでみたい」と言いました! 感想は、私と同じ。好奇心が旺盛で、気持ちが外に開いている人が多いので、私は日本語ボランティアのお仲間(大半は人生の大先輩)が大好きです。
コップに残ったのを、私はどうしても夫にトライさせてあげたかったので、「これ、家に持ち帰らせて!」とお願いして、快諾いただきました。
そして、江戸切子のお猪口に移すと、すっごく美味しそうなんですけど~。
夫は、「おお、これがE君の言ってたヤツね。ん、うまいじゃん!」とスルスル飲んでしまいました。でも、本当は口が曲がりそうに酸っぱいんですよ。ハチミツを入れて飲んだら、すごくおいしいだろうと思いましたが、モンゴルではそのまま飲むそうです。
貴重なものをもらったことをFBで自慢したら、モンゴルに出張で行ったことのあるフランス人Fが、「それ、おいしいかどうか、疑問だよ~」とコメントしてきました。どうも、まったく同じものではないようですが、発酵乳を飲んで体調を崩したらしいです。
我が家は一晩たっても、二人とも問題なし! ボランティアのみなさんはどうだったかなあ?