合格祝い♬
バスク旅行記はいったんお休み。モンゴルからの留学生E君の大学合格祝いのご報告です。
日本語ボランティアの活動で偶然組み合わせ相手になったE君は、発酵食品に興味があるというその一点で意気投合し、以来、個人的にすごくかわいがっております。その彼が、第一志望の名古屋大学に合格したので、どうしてもきちんとお祝いしてあげたくて、きのう、夫と一緒にイタリアンレストランでおもてなししました。
実は、お寿司屋に連れて行ってあげようと思ったのですが、夫が、
「外国人には寿司、と思ってる日本人は多いんだけど(←それって私のことかよ?)、結構、食べられない人多いんだぜ」
と言われ、ちょっとムッとしつつ、
「確かに草原の国からやってきた子だから、生魚は食べられないかもなー」
と思ってメールで確認したら、やっぱりダメでした。だから、イタリアンで決着。
合格を電話で知らせてもらったときに、
「名古屋に行く前にもう一回会いたいねえ」
と私が言ったことが発端ですが、
「そうですね。一緒に食事どうですか?」
と返され、実はちょっとドキッとしました。
私、今、19歳にデート誘われた???
んなわけないよね。ばっかじゃないの。ははは。
それは置いといて、お寿司が食べられるかどうかはメールで問い合わせ、それに対してE君は、
「お寿司とかでなくていいので、ファミレスで食事してもいいですよ」
なんて書いてきたけど、こちらは、きちんとした大人として、彼の頑張りをほめてあげたい、お祝いしてあげたいので、まさかファミレスには行かれません。
結局、近所のちょっとしゃれたイタリアンを予約し、私はちょっとしたサプライズを仕込みました。
デザートに「合格おめでとう」の文字をアレンジしてほしいとお願いしたのです。
じゃーん、これこれ▼▼▼。
こんなにすごいモノを考えていたわけではありませんが、お店の方が張り切って、お祝いムード全開にしてくれました。E君もビックリして、
「わー、サプライズですね」
と、びっくり+感激の様子で、私もうれしかったです。E 君は写真で手だけ出演しております。
そうそう、2週間ほど会わないうちにやせたように思ったので、聞いてみたら、意外な答えが返ってきました。彼、ピロリ菌がいるんですって!
来日前、ちょうど去年の今頃、お腹が痛いことがあったけれど、我慢しているうちに痛みが消えたので放っておいたそうですが、最近もまた胃が痛み始めたので、さすがに医者に行き、胃カメラで調べてもらい、原因が特定されました。今、飲み薬で治療中です。
胃痛と言えば、E君は一度、日本の某ファーストフード店でハンバーガー類を食べたときに、すぐお腹が痛くなりました。だから、その手の食べ物は「絶対に食べたくない!」と決意もかたく、玄米に黒米、ヒエなどを混ぜて食べています。私は、「そりゃいいことだ」と思いますが、今後、ファーストフード漬けの日本の若者とうまく付き合っていかれるんだろうか? 何だかとても心配……。
もうここまでくると本当に母親気取りですね。
お店には3時間ほどいたでしょうか、その間、日馬富士の奥様が高校の先輩だとか、いろいろ面白い話をしながら、話題が途切れることなく、本当に楽しい疑似親子体験の時間でした。
一番心にしみたのが、この一言。
「ぼくは、本当に頑張りましたから、絶対にどこかの大学に入れる自信はありました。できることは全部やったので、失うものはないです」
真夏の暑いときでもクーラーをかけず、窓を開けて乗り切ったそうです。そして、最高の結果を手にしたわけです。
こんなにいい子がいたら、自慢の息子ですよ。
「4年後、ぼくが大学を卒業するときも、また3人で食事したいですね」
だってさあ。うれしいこと言いますね。3人で記念写真も撮りました、ルン♪。