東京に春が来たので円空展
昨晩の天気予報を「春がくる」と翻訳した私は、上野に円空展を見に行くことを決めておりました。
激混みが苦手なので、開場と同時に入りたかったのですが、ちょっと出遅れてしまって、到着したときは9:40くらい。すでに、おじーさん、おばーさんたちで結構混んでいましたが、まあ、許せる範囲、想定内です。
円空仏は材料の木を縦に割って、そこに彫っていくのが特徴なため、ボディーが丸くなくて、薄いモノがほとんどです。それなのに、正面から見ると、すごく立体的で、それがまず、すごいと思うのです。
それに、あのかわゆいお顔。入り口で私たちを迎えてくれていた「賓頭廬尊者坐像」のにこにこ笑顔には、脱力します。ツルツルの頭や肩、お腹のあたりがつやつやになっているのは、たくさんの人になでてもらったからでしょう。木のエイジングもいい味ですね。漆のお椀を、これからどんどん触っていけば、あんな味わいになるかな?
50種類ほどの作品(一部は複数で1種類としてカウント)を拝見できるので、見ごたえはそれなりにあるのですが、展示室1室だけなので、くるっと回ると、出口ーー。これはちょっと残念な感じです。他の部屋にも展示されていたら、お得感があったと思うのです。
特別展のチケットでほかの建物の展示も見られるので、次に法隆寺宝物館に向かいました。
本当に暖かくて、上野は春! この梅はもうすぐ散りそうです。
こちらの白梅は今が盛り。香りがすごい!
この法隆寺宝物館に行ってよかった~。ほとんどの展示物が重要文化財だし(法隆寺から硬質にプレゼントされたお宝たちですから、そりゃ、当然だわなあ)、何しろ、ほとんど人がいない。美術鑑賞にはサイコーの環境でした。
国宝もありましたよ。私のジェネレーションなら、多分、日本史の教科書でお見かけした方も多いと思われる「竜首水瓶」、その横にも国宝ーー。
こんなにのんびり、好きなだけ色々なお宝を楽しめるなら、法隆寺展を奈良まで見に行かなくてもいいかもなあ。「好きな時に東京でマイ法隆寺展」というのが、本日、私が手に入れたお手軽レジャーです。おすすめです。
おじさんが一人、スマホでガラス越しに激写していたけれど、写真OKなんでしょうかね? 私がすぐ近くにいてもやめなかったから、もしかしたらフラッシュなしなら撮影OKなのかもしれませぬ。
気をよくした私は、もう一か所、東洋館ものぞいていみる気になりました。全く興味なかったのですが、これがどうして、スバラシイ内容です。行ってみるもんです。
展示物もすごい(ミイラもあった!)のですが、途中階に「アジアの占い体験」なるコーナーがあって、これが楽しめるんですよ。
モンゴルの占いは、羊のくるぶしの骨を使って運勢をみるものですが、私は2度やって、2回とも、おみくじなら「凶」。占いはあまり信じませんが、悪く出ると気分よくない~。
「まあ、こんなのは遊びですから」
「今日は、道中気を付けてお帰り下さいね」
とスタッフの人に口々に注意され、励まされて、みじめさが増しました……。
ラッキーアイテムをエンボスで押せるコーナーでやってみたのがこちらです。
これは楽しいですよ。ラッキーアイテムだというので、しばらく手帳に挟んでおきます(単純だよねえ)。これだけ色々遊べるなら、円空展の900円は安いな。
法隆寺宝物館や東洋館のレストランはホテルオークラが入っているというのも、今回の発見。今日は午後早い時間に来客の予定があったので12時過ぎには帰路に着いたのですが、次回はここでランチもあり、と思いました。
と・こ・ろ・で! 上野公園にこんなスタバが出来ていたんですね。
通りがかりの人たちの多くが、「あんなのあったっけ?」「いや、初めて見た」みたいな会話をしていました。いずれにしても、目を引く~。ここは12時前ですでに激混み、よって、早々に退散。
そして、JR上野駅の構内も、今、すごく楽しいことになっているんですね。
知らなかったよ。上野は結構近いので、時々出かけようと思った次第です。