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バスク旅行記⑮ 熱いぞ! アスレチック・クラブ

ヨーロッパではサッカーチームが地元に密着していて、「おらが街のクラブ」を熱烈に応援することで有名ですが、御多分にもれず、ビルバオにも熱いクラブがあります。その名も、アスレチック・クラブ。世間的にはアスレチック・ビルバオとして親しまれている節、あり。

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このクラブが他と異なるのは、バスク出身の選手のみで構成されているということです。しかも、強い!

スペイン1部リーグに所属、つまり、レアル・マドリードやFC バルセロナと戦っているチームです。しかも、この名門2チームとともに、2部に降格したことのない稀有な存在なのです。レアルとバルサという双璧を抱えるリーグで、8回優勝しているというのは、まあ、すごいんじゃないでしょうかね。

市場でも、市民の熱いサポートを感じました。どの店にも、チームを応援しているというポスターや旗が飾られていたんです。

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アスレチック・クラブのホーム・スタジアム名はサン・マメス。今年が100周年目にあたります。

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 地下鉄の駅も、同じ、サン・マメスです。私たちが帰国する日に、この場所で試合があったんです。残念!

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アスレチック・ビルバオのポストカードが欲しくて、まずはミュージアムに行き、そのあとでショップをのぞきました。ショップにはカード類はないので、私のようにポストカード狙いの方はミュージアムの入り口で探してください(入場料を払って中に入る必要はありませんでしたので、ご安心を)。

ミュージアムの出口の対面に、新スタジアム建設中です。

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 確かに、100年間使ったと思われるスタジアムは、けっこうボロボロです。

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新シーズンは、新しいスタジアムを使うと聞きました。誰からって? このおじさんです。

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私たちが古い方のスタジアムを覗き込んでいたら、例のごとく、声をかけられたんです。

出た、バスク人の親切心! 

バスク語と思しき言語で始まり、スペイン語にシフト、それでもダメとみるや、英単語をちりばめてしきりと説明してくれます。うれしいけど、おっしゃっていることが分かんないし、まいったなあ。

この方は、熱烈なサポーターで、ご自身も子供のころからこのクラブで何かのスポーツをしていたらしいんです。この日は何かの理由で表彰されたのか、「こんなものをもらってきたんだよ」と、額を見せてくれました。確か、ピンバッチももらったと言っていたような。

それはともかくとして、まともな会話は成立しないので、おじさんも一瞬、帰ろうとするものの、なかなか立ち去らないんです。そして、

ビルバオについて、何でも聞いてくれよ。質問、ないの?」

とまで言われたので、いいことを思いついて聞いてみました。

「これからランチなんだけど、バスク料理を食べられるレストランを紹介してほしい」

これは、双方にとってとてもメリットのあるクエスチョンだったと思います。だって、おじさんは嬉々として、あーでもない、こーでもないと独り言を繰り出した挙句、「ここがいい!」と、あるレストランを地図上に書いてくれたのです。

地元民イチ押しのレストラン

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 教わった通りに行ってみると、バスクの旗がすぐに見つかりました。スペイン時間のランチにしてもちょっと遅めだったのですが、次から次とお客さんがやってきたのをみると、人気店なのだと思います。

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 店内にはもちろん、アスレチック・クラブを応援する旗!

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 私たちは二階に案内されたのですが、そこから撮った1枚です。実は、大勢の人が一杯やっていて、大騒ぎ中。何とかひとを入れないように撮影するのは、苦労しました。

さて、私たちのバスク料理ランチ♪

ファーストコース、夫はチキンスープ。

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 私はサラダです。

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 セカンドは、夫が白身魚のソテーをチョイス。

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 私は、「何かの卵料理」という説明を聞いてとびついたのですが、卵焼きが出てきました!

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 はたしてこれがどれほど「バスク的」なのか、怪しいもんですが、混み具合から想像するに、地元民から支持されているのは間違いなし。

この後、デザートがついてくるのですが、おなかがパンパンで、これ以上は入りません。でも、コーヒーが飲みたかったので、追加注文しました。これが感動の美味しさだったんです。

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お会計を済ませると、御給仕をしてくれていたおじちゃんは、私たちに1本ずつ、お店のボールペンをくれました。バスクでは色々もらうなあ。何でだ?