バスク旅行記⑰ カーニバルに遭遇
2月に行ったスペイン・バスク地方への旅行記、久々の更新になってしまいました。
帰国直前の思い出深い出来事について、まとめておきましょう。
この日は、朝一番で旧市街に向かいました。すると、前日までなかった、すごくヘンテコな物体が劇場前の広場に鎮座ましましていたのです。
階段をのぼって、この化け物の口から中に入ると……
お尻の穴からポンと出てこられる仕組みのようです。子供向けの遊具なのでしょうが、まだ朝早くて、遊んでいる人はなし。
そこで、私たちは、一度行ってほっぺを落しまくった旧市街のバルで、最後にもう一度ほっぺを落すべく、その店に向かったのでした。そして、昼過ぎ。
わらわらとコスプレした方々が町のあちこちを歩いているではないですか! 私はてっきり、例の遊具と関係がある団体(サーカスのようなものを想像していました)の方々だと思って、勝手に写真を撮らせていただきました。
これから演劇でもしそうな勢いですよね。
やがて、「おや、これは演劇や出し物じゃないぞ」と気が付いたのです。親子で一緒に変装している人たちに、次々とすれ違ったからです。
そして、その数がどんどんどんどん増えてきて、旧市街のバルが、コスプレた人たちに次々占拠されていきました。大勢の団体が同じようなコスチュームを着て盛り上がっていたりしたものです。
子供たちもご機嫌~。いま、思い返すと、この日の前の日に、ヘンそうしたチビッ子を連れたママやパパにたくさん出会っていて、「今日はお遊戯会でもあったのかな?」なんて話していたんですよね。
もちろん、変装の主役は子供だけはなく、大人もノリノリ。
町の中をこういう感じで、コスプレグループと普通の市民が、ごくごく普通に歩いているわけです。
事情を知らない私たちは、混乱しました。
だって、旧市街ではなく、町の中心部に近いホテルの前ですら、デコレーションケーキを頭に乗せたようなコスチュームの人にも出会ってしまったのですから。
ホテルのフロントで、係の人に聞いて、やっと事情が呑み込めました。
カーニバルだったのです!
これはラッキー!!! よーし、今晩はまた旧市街まで繰り出して、カーニバルの大騒ぎを目撃するぞ! さっさと、荷造りだけしちゃいましょーと思って部屋に戻ったら、私のスマホがメール受信を告げる音を発しました。これが、悪夢の始まりです。続きは後日。