チャイナ・シンジケート!?
別に犯罪組織の話ではなく、なんとなく使ってみたくなったコトバ――「シンジケート」。
私が、中国人と台湾人をつなげたことで、あるビジネスがらみの話が展開したーーと書ければかっこいいんだけど、ま、読んでください。
毎週、楽しんで参加している日本語ボランティア(日本語を学習中の外国人と日本語でおしゃべりをする活動です)で、さきごろ組み合わせになった台湾人女子Lさんが、
「ゲームが大好きで、日本のゲーム会社に就職するのが夢なんです」
と話すのを聞きながら、私はC君のことを思い出していました。
C君は中国の地方出身。素朴で人懐っこくて、ヌンチャクが得意な「いい子」です。
日本語学校を卒業し、原宿のアート系の専門学校(あー、特定されちゃうかな?)で学んだ後、この春、日本の企業に就職しました。
私は彼と特別親しいわけではないけれど(別に、ヘンな意味じゃなくて)、専門学校の文化祭に呼んでもらった時には見に行ったりして、彼の実力はすごいなあと思っていたわけです。そうそう、二科展にも入選してたんだ。
C君とはFacebookでつながっているので、彼が就職したことも分かっていました。
「知り合いの中国人が日本の企業――たぶんゲーム会社――に就職したんですよ。Facebookで作品をよくアップしているけど、うまいよ。どうやって仕事探したのか、聞いてあげようか」
私ったら、ほんと、おせっかいだなと思います。
でも、私自身も興味があったんですよ。C君の就職先や、就活について。それに、外国人の就活のやり方なんて、日本人には分からないじゃないですか。
この週末、C君から長文の回答が来ました。私が聞いてもしょうがないんだけど、該当者にはすごくありがたいハウツーがたくさん書かれていました。会社の探し方から、面接でよく聞かれた質問まで! 親切なC君。
しかも、C君たら、
「その台湾の人がFacebookやっているなら、僕の作品を見せたいです」
とまで言ってきた!
そこで、おせっかいおばさんの私は中国人と台湾人の間をとりもったのです。(←読み方によっては、お見合いばあさんみたいだけど、純粋に「就活つながり」です!)
そうしたら、LさんはLさんで、すぐにC君に連絡を取り、Facebookで「ともだち」になり、何らかの方法でたくさん話をして、2時間後には、ある結論に達しました。
「5月20日に、私が大好きな会社の採用があります。時間がないけれど、準備して、挑戦してみることにしました!」
あー、若いっていいなあ。このチャレンジ精神、素晴らしい!
きっと、C君が就活の手ほどきをし、励ましてくれたんだと思う(in 中国語)。
こういう助け合い、ネットワーク、「シンジケート」は、いいね!