郵便とリアルでトラベルライフ

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言い逃れはできない

私は一時、フィンランド語を勉強しようとしていた時期がありました。実際、テキストを買って、教会がボランティア的にやっている教室にも数か月通って、それなりに打ち込んでいたのです。

が、長期で教室に通えなくなる事情が発生して勉強を中断、そして、再開しようと試みるも、挫折しました。

「学校と違って、きちんとしたカリキュラムがないし……」

フィンランド語は使う機会がないから……」

と、まあ、やめた理由をごちゃごちゃ言っておりました。

でも、はっきり言うと、「やる気が欠けていた」わけです。

本気だったら、どんな環境だって勉強する人はするもんです。

そういう実例に、ラトビアで出会ってきました。これは驚異の事例ですよ。

Uさん(20代男性)は、分かりやすく言うと「日本オタク」。ネットで、「日本」「Japan」というキーワードを見つけると端から読み、日々、日本語を独習してきた人物です。彼は、日本についてありとあらゆることに興味あり、特に、神道とか仏教とか、私には太刀打ちできないジャンルの知識と日本語ボキャブラリーが非常に豊富でした。

そして、電子辞書を片時も手放さず、分からない言葉に遭遇すると、

「ちょっと待ってください」

と言って、チャチャっと調べます。または、

「これは何と言いますか? この言い方で合っていますか」

と、私たちにどんどん質問してきて、自分のモノにしていきました。

だ・か・ら。

やる気があれば、どんな環境だって、言語の勉強はできるということです。特にネットがあれば、かなりのことが調べられますからね。

 

もう一つ、Uさんに会って驚いたこと。

彼は、私たちにラトビアを案内しているはずなのに、

「これはどうしてだと思いますか? どうしてこうなっているんでしょうか?」

と、常に質問してきました。最初こそ

「知るわけないじゃん、早く教えてよ!」

と、イラッとしたけれど、自分がいかに頭を使っていないかに気が付いて、ぞっとしたんです。日本の受け身の学校教育を受け続けた私ですから、人から説明を受けるときに、あまり考えてなかったんですよね。そして、「早く答えを教えてよ」という態度が身についてしまっていたわけです。おそろしいです。

その話を聴いた夫の意見。

「きっとラトビアの教育は、質問して考えさせるんだよ。フィンランドだってそうじゃん」

そうそう。世界に冠たるフィンランドメソッドでは、

「Miksi(ミクシ)?」

の連発だと、テレビ番組でやっていました。そういう学校教育を受けた親が、家庭で子供に本を読んであげながら、

「Miksi?」

と言い続けていましたっけ。

英語のほかにもう一つ、外国語ができるようになりたいと思ってきましたが、Uさんほど強烈なモチベーションがないのが私の問題です。だったら、英語をもっと上手にするように勉強した方がいいのかなとも思う昨今。