日本のおもてなし体験
先週末、日本を旅行中のフィンランド人カップルと話していて、「日本のホスピタリティーはすごい」という話になりました。来た、来た! この話題、本当に多い。
で、どうすごいかって?
道で迷っていると、声をかけて、行きたい場所(の近く)まで一緒に行ってくれる、というのは序の口。ある時は、食事を終えて店を出ようとしたら、ちょうど雨が降り出したタイミングで、お店の人が傘を「くれた」。
「それ、返さなくても良かったの?」
と突っ込んでみたんですが、「ちゃんともらったもん」と言い張りました。ここまでの親切なおもてなしは、あまり聞いたことがなく、日本人の私もかなりビックリ! きっと、誰かの忘れ物か、500円のビニール傘だったんでしょうけど、それにしても、親切です。
そんな話の後、おしゃべりしまくったカフェを出て、3人でエレベーターを待っていたら、カフェの店員さんが「お客様!」と言って追いかけてきました。
「こちら、お忘れ物では?」
と差し出されたのは、使いかけの付箋セットorz。価値にして、数十円?
確かに、私がテーブルに置き忘れたモノでしたので、ありがたく受け取り、速攻で、フィンランド人に差し上げました。
もちろん、フィンラド人は驚きましたよ!
「ほーら、さっき話したみたいに、こういうビックリなことがいつも起きるのよ! フィンランドだったら、こんなもの(はい、私の付箋、ね)ポイと捨てておしまい」
あー、日本て何っていい国なのーーと私たち全員が思いました。
そして、今度は私が一人で、近所のTully'sを利用したときのことです。
タンブラーやマグを持参すると値引きしてくれると、最近になって知ったので、むか~~しむかし、Tully'sで購入した笠間焼のマグカップを持っていきました。
いつもよりたっぷり飲みたかったのですが、トールサイズの量がきちんと収まるか自信がなく、お店の子に質問。そしたら、接客してくれた子の隣の女子が、
「計ってみましょう」と、トールサイズの分量のお水を私のマグに注入、めでたく入ることが確認できました!
こういう気働き、日本では当然のこととして受け止められているかもしれません。でも、フィンランド人と「日本のおもてなし」についてしゃべったばかりだったので、私は、この手のさりげない気配りにはとても敏感になっておりました。忙しくない平日の午前中だったこともあって、いつもより親切にしてくださる余裕はあったかもしれません。マニュアル対応とも感じられず、とても微笑ましい一幕でした。
結果として、私は、欲しかった量のコーヒーがたっぷり飲めたし、お店としても、わずかですが売り上げが上がった(ほんのちょっと、ね)し、みんながハッピーだったわけです。やりすぎない限り、日本のおもてなし、万歳!