郵便とリアルでトラベルライフ

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キム・カーダシアンの「Kimono」事件

アメリカ人が発売予定の補正下着(shapewear)のシリーズに、こともあろうかKimonoと名前を付けて売り出そうとしている、というとんでもないニュースを聞いて驚いたある朝、私はアメリカ人のアドレスを、ポストクロッシングのオフィシャルで引きました。

怒りが爆発していた私の 頭の中は、「Kimono補正下着ラインのネーミングを止めなきゃ!」モードになっていたので、そのことを書かずにはいられず、はい、書きました。

こんな感じ。

「朝起きたら、キム・カーダシアンがKimonoという名前でShapewearを売り出そうとしているとニュースで知って、驚きました。着物は私たち日本人にとって、とても大切なアイテムだから、外国の人に安易に商売で使ってほしくないの。あなたがキムのファンだったらごめんなさい」

今思うと、よくもまあ、書いたよね、正直な話。

心ある日本人も立ち上がって非難の書き込みをしていることも知り、私も、何かしなきゃと思いつつ、結局私は、ポスクロでたった一人の無関係なアメリカ人に文句を言っただけでしたが、次第にコトはどんどん大きくなって、京都市長まで登場して、公に「考え直してください」と言い出したりしたみたいですね。

さて、私が送ったポストカードが先日、相手に届きました。

「キモノはとてもゴージャス。私はKim Kardashian (I'm not a fan)のことなんか、全然気にしない。彼女の世界観は、ほんのちょっとしか影響力はないわよ。そもそも、彼女の下着はキモノと全然関係ないから、着物のことを知らないとしか言いようがないわね」

なんか、すごく安堵しました。けんかにならなくてよかったよ~。

この人は、ご近所に日本庭園があることを知り、

「茶道の会が開かれるから、今度行ってみるね」

なんて書いてくれました。

今度はKimberlyさんのアドレス

昨晩、アメリカ人にポストカードを送ることになりました。ファーストネームがキンバリー! あの、キム・カーダシアンと同じじゃ。

プロフィールにほとんど自分のことを書いていない人だったので、名前のことをネタにしました。

「一時はどうなることかと思ったけれど、結局、ブランドの名前を変えてくれることになって、Kimonoではなくなり安心しました」

この人は、カーダシアンとは何の関係もないだろうから、私からこのカードもらって、災難だろうなとは思いつつ、着物のことを知ってほしくて、書いてしまいました。で、「お手本」として、鏑木清方の和服姿の切手を使いました。

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これで、Kimonoが日本人が日常的に着てきた衣服であることも伝わるとうれしいです。

さて、カーダシアン女史、Kimonoという名前をつけ(そうになっ)たことは、Innocent mistakeと言っているそうですね。そのことについて色々と記事が出ていますが、私がうれしく読んだのがこちらのHUFFPOSTです。

書き出しに

「キム・カーダシアン-ウエストは、自分の補正下着に元々はKimonoと付けようとしたことに対し、きちんと謝っていない」

と、はっきり書いてくれているからです。記者は、一連の出来事に批判的だったのだと思います。この記事は本当にすばらしい。締めくくりを読んで泣きそうになりました。

Yet, despite Kardashian-West’s promise to rename her line and acknowledgment that she messed up, she has not used the words “I’m sorry” in any of her public posts.