小説の舞台に行ったことがあるとーー
書店でパラパラ見ていたら、行ったことのある場所が物語の舞台としてたくさん登場していることが分かり、衝動買い。期待以上にすごく面白かったので紹介します! でも、ストーリーは秘密。
プロローグは金沢。
本編のスタートはポーランドの古都クラクフ(小説ではクラコフ)。欧州最大とも言われるユダヤ人街カジミエシュ(同カジミエーシュ)。
三人の主人公のうち、あるユダヤ人少年の一家が、逃避行の最初の目的地として選んだのが、リトアニアのビリニュス(同ヴィルノ)。
そして、ホロコーストの恐怖から必死で逃れようとするユダヤ人に日本国通過のビザを発行した外交官杉原千畝が住んでいたリトアニアの地方都市カウナス。
ユダヤ人の少年、日本人の少年、そして、絶世の美女のユダヤ系女子が出会うのが神戸。東京・湯島も出てくる!
すべて、行ったことがあり、自分が見たそれぞれの地を思い出しながら、小説を楽しむことができました。それが、新たな発見です。
それ以外には、上海やシカゴ、パリなども登場したのですが、私にとって未踏の地であるためか、その部分は物語に入り込めなかったも事実。その感覚が面白かったです。
クラクフにある名画
物語の小道具としても登場するのが、ダ・ヴィンチの名画『白貂を抱く貴婦人』です。この名画のポストカードを持っているのだ、ははは。これは、クラクフのチャルトリスキ美術館所蔵で、それはそれはぜいたくな空間で拝見できる、とこの本には書いてあります。
私がクラクフを旅した時、美術館が改装中で、別の場所で見られたことを過去の記事に書きました。次回、クラクフに行くことができたら、チャルトリスキ美術館で拝見したいと思います。