郵便とリアルでトラベルライフ

旅が大好き! Postcrossingを始めてからハガキで世界旅行。楽しいよ♫

今さら、源氏物語

かつて勤めていた職場には本好きがたくさんいました。その一人が、私が職場を去った直後に、

「読書会をこじんまりとやろうと思うので、参加しませんか?」

と声をかけてくれました。

以来、細々と続けて、今月でまる3年になります(パチパチパチ!)

 今までは、特に課題図書を設けず、最近読んだ本や「コレおススメ」みたいなものを、ランダムに自由に話す会としてきました。要は、本を肴に集まって、結構まじめにおしゃべりする会です。

それはそれで楽しかったし、新しい本にもたくさん出合え、お借りすることも、こちらから貸し出すこともあり、いい刺激をいただいてきましたが、近ごろ、若干、中だるみ~。

そんなある日、映画『ジェーン・オースティンの読書会』を見た私はひらめきました!

たまには同じ本をみんなで読んで、感想を言い合ってはどうか?

映画で描かれていたのは、ジェーン・オースティンの作品を毎月読んでは集まり、喧々諤々の議論をするという体育会系読書会でした。大変そうだったけど、同じ本を共有することへのあこがれが、私の心に芽生えちゃったんですよ。

それを数か月前の読書会でポロリと話したら、おかげさまで賛同を得、では、何を読もうかとなり、なぜか、『源氏物語』になったんですよ。

もちろん、通読しなくてよし。原文である必要なし。漫画だっていい。

こんな感じで各自、読めそうなバージョンの言語訳を選び、シコシコと読んでおりました。

今月末、満を持して、その読書会を、鍋をつつきながら開催します!

私が選んだのは、 

謹訳 源氏物語 一 改訂新修 (祥伝社文庫)

謹訳 源氏物語 一 改訂新修 (祥伝社文庫)

  • 作者:林望
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2017/09/13
  • メディア: 文庫
 

 「現代語なのに、なんでこんなに難しいのさ」とツッコミを入れながら、格闘中です。帯には

「すらすら読める、現代語訳の決定版」

とのお言葉を、齋藤孝先生がお寄せになっておりますが、とてもじゃないがすらすらなんて無理です。なにせ、雅でエッチな世界を、選びに選んだ単語をちりばめて訳された林さんの文章は、難しい言葉がいっぱいなんです(くすん)。私には、これもほとんど古典。なので、手元にある英訳本もたまに読んでます。日本語が分からない時に、英語で意味を確認することができるので。 

The Tale of Genji (Dover Thrift Editions)

The Tale of Genji (Dover Thrift Editions)

  • 作者:Lady Murasaki
  • 出版社/メーカー: Dover Publications
  • 発売日: 2000/08/24
  • メディア: ペーパーバック
 

 私は日本で育った、日本語を母国語とする生粋の日本人です。ああ、なのに、なのに、林望訳の源氏物語は、「これは一体何という意味じゃ?」と、混乱することしばしば。ああ、嘆かわしい私の貧困な日本語力よ。

古き昔の日本へ、本の中で旅をしております。