ウソが我が家にやってきた
木彫りのお守り「鷽」を湯島天神でいただいてきました。
先日読んだ小川糸さんの小説『喋々喃々』に出てきた湯島天神の鷽替えの神事がすごく気になり、運動もかねて歩いて行ってきました。
ちなみにこの小説は、リサイクル着物のお店を営む女性が主人公で、通称谷根千として知られる、味のある東京の下町エリアが舞台です。その主人公のモデルになった方の本を偶然手にしたことから『喋々喃々』を知りました。
谷根千は私の自宅からは少し離れているけれど、茶道を習っている場所がまさに谷根千内で、ヨガ教室に通っているお寺も割と近くにあることもあって、親しみのある場所です。
小説に登場するお店が実在する名前のまま紹介されていることにも驚き、利用したこともあるお店が多くて、なんだか自分の近所で起きている出来事の物語みたい。ちなみに、食わず嫌いしていた小川糸さんの作品、初めて読みましたが、そういう特殊事情もあって、二倍楽しんだ気分です。
茶道教室でご一緒の湯島在住のYさんに、先日「25日に湯島天神に行こうと思って」と伝えると、
「あ、鷽ですね!」
とすぐにピンときてくれました。
「すごく並びますよ~」
と言われたので、悩んだのですが、思いがけず夫も散歩に同行してくれるというではありませんか!
最初、長蛇の列にとりあえず並び、一緒に行った夫に偵察してもらったところ、鷽替えはその列とは関係ない場所にあることが分かりました。列は、合格祈願のお守り用だったようです。
ということで、列に並ぶことなくあっさりと入手できました。
本当は一家に一つでいいのかもしれませんが、かわいいし、大小のペアで飾るとかわいいなあと思って、一緒に連れてきました。今年1年、仕方なくついてしまったウソを、どうか、上手に「まこと」に変えてくださいね!