存在の耐えられない軽さ
ポストクロッシングでチェコの方にポストカードを送ることになった時、私はちょうど、ミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』を読了した直後でした。
お、これは、ちょっとかっこつけるチャ~ンス! 本のタイトルは原文通りにしないと伝わらないかもと思い、慎重にチェコ語のMesnesitelná Lehkost Bytí と書いたりしちゃって、へへへ。
先ほど、そのポストカードが登録されました。Hurray!に、「私もその小説を最近読んだのよ~。奇遇ねえ」だって! もうビックリよ。
私が読んだのは、もちろん日本語訳のこちら。
一文字ずつ書いたチェコ語のタイトルは、ちゃんと相手に伝わりました。最近、この本を(原文ででしょうね)読んだばかりとのことで、感想も書いてくれたんです。
「私には比喩が難しかったけれど、共産党時代の重苦しい雰囲気はすごくきちんと、正しく書かれていたと思う。当時、人々は常に恐れを感じ、自由を奪われて生活していましたから」
このコメント、うれしかったですね。だって、私がこの本を読んだ目的が、まさしく、”あの時代”を感じることでしたので。
アバターのお写真は若いので、あの重苦しい日々の記憶はなさそう。でも、ご家族からたくさん聞いたり、学校で習ったりしたのでしょう。
「あんな日々が終わって、本当にうれしく思います」
だそうです。
こういうやりとりが出来ることも、ポスクロの面白さだと思って、静かに感激しています。