郵便とリアルでトラベルライフ

旅が大好き! Postcrossingを始めてからハガキで世界旅行。楽しいよ♫

ポスクロ経由で知るコロナ禍海外事情と日本のイメージ

日本では新型コロナウィルス感染者が再び増加し、大騒ぎになっています。ずっと悪者にされていた(と私が勝手にひがんでいる)東京のみならず、大都市圏では軒並み増えているし、沖縄にも拡大、とうとう、今までゼロだった岩手県民にも感染者が確認されるという大変な状況です。

世界各地も大変だと想像しますが、実際にポストカードやHurray!のメッセージで各地の様子を教えてもらう中で、驚くこともあります。そんなエピソードをご紹介します。

 バカンスは最高だった

これは、コロナを上手に封じ込めたと言われるある北欧の国のメンバーのお言葉。

夏休みが終わって仕事に戻ります。また、ポストカードを書こうと思うので、ちょうどいいタイミングかな。僕の夏休みはパーフェクトだった。釣りをしたり泳いだり、家族と一緒に時間を過ごしたりできたからね。

 

 この言葉を読んで、複雑な気持ちになりました。最近、大騒ぎが続く東京でひっそり暮らしている私の心には、「いいなあ」と「こっちは大変なんだよ」の二つの感情が渦巻いたものです。この方の住んでいる国は、そもそも人口も少ないし、政府の政策も上手だったのでしょう。

ひたすら、うらやましいです。そういう国に住めて、ラッキーだねぇ。

で、私は送り主にHurray!で言ってやりました。「日本で、完璧な夏休みを過ごしている人なんて、いないよ」

日本はクール、すべてがシステマティック

これは、ロシアの方からのお世辞。

コロナ感染者が増加している我が国は、残念ながらクールじゃないです。

しかも、変なマスクを必要なくなったタイミングで配ったり、「経済を回す」の大号令の元、Go To とかいうキャンペーンを打ち、都民だけ仲間はずれにする政府のどこがシステマティックだというのか。むしろ、ダメダメで悲しいです。

登録の時に、私の正直な気持ちをお伝えしておきました。

送ってくれた人は、桜の季節に日本に来てみたいそうです。安心して日本に来てもらえるのは、果たして何年後になることやら。

孤独な人がたくさんいる国

これも、ロシア人の日本観。

原文では、I adomire your country but you have a lot of lonely peopleです。

ロシアに比べて孤独な人が多いのか少ないのか、私には判断はつきません。ただ、この人に言いたいのは、

「少なくとも、今の日本は賞賛しなくていいから」

コロナ対策では、とんでもないことになりつつあり、出口が見えません。日本人個人は、いい人、優秀な人が多いと信じたいですが。

黒海へのバカンスが楽しみ

はい、これもロシア人。

ほぼ一月前に書かれたポストカードですが、状況がその後どうなったでしょうか?

この人はご主人とバケーションに行くのが楽しみ♬(けっ! 私だって行けるもんなら行きたいわい!) 海外旅行が難しそうなので、今年は黒海沿岸のソチ(冬季五輪の場所ね)に行きますーーだそうです。

ひるがえって、私とうちの主人、夏のバカンスはなし。

なんか、これってフェアじゃない感じがするんですが、国内旅行に、わりと簡単にいかれる国もあることを知る今日この頃でした。

メディアの情報は信じない

これはアメリカ人がHurray!のメッセージに書いてきた怒りの言葉です。

アメリカでは、このウイルスはもはや政治の問題になったと感じています。メディアからの情報は信じられないから、私たち家族は、外出を最低限にして家にとどまることに決めました。自分たちで気をつけることがベストだと思っています。早く、誰か、安全なワクチンを開発してくれないかしらね。

物言わぬ日本人へのメッセージか?

あるドイツ人女子が送ってくれたネルソン・マンデラ氏の言葉が胸に刺さりました。

Fools multiply when wise men are silent.

日本人は慎ましやかで、表だって反論することを嫌う民族で、それは美徳でもあるけれど、みんなが黙っていたら、いつの間にか取り返しのつかないおかしな事態になってしまうかもしれない。なんだか、そう言われているような気分になりました。特に、コロナ対策に関しては、いい加減、誰か賢い方々に、「それはおかしい」と苦言を呈して暴走を止めてもらわないと大変なことになるかも。沈黙は必ずしも金ではないということを、マンデラ氏は体験から痛感しての一言なのかと想像します。

いつもだったら、スルーしていたかもしれないところ、今日はなぜか、ズキンとしました。

さて、大半の市井の人々には、ネット「発言」以外、何ができるのか。

やはり、選挙権の行使しか思いつきません。大人の皆さんは、ぜひ、清き一票を投じましょう。政府や都・府・県知事の施策に文句を言う資格があるのは、投票という国民の義務を果たした人だと思うのです。

いや~、海外からの刺激を受けつつ「ステイホーム」していると、色々と考えますね。