郵便とリアルでトラベルライフ

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ドネツク人民共和国!?

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ストクロッシングで届いたロシアからのポストカードに、このような美々しい紙が貼ってありました。消印が押されていることもあって、大きめの切手?と思いきや、バスチケットだとおっしゃる。美術館の入場券の間違いじゃないの?

 でも、ロシアのではないですよ~。送り主による説明書きでは、Donetsk People's Republicのバスチケットとのこと。うひょ~。聞いたことない。この共和国ってどこ? 

Wikiで調べたら、元はウクライナの一部で、ロシアへの編入を求めて、ウクライナからの分離・独立を宣言した地域とか。人民共和国とは言っても、勝手に名乗った「自称」であり、ここを「国家」と認めている国はほとんどないらしい。

この「共和国」の政治的態度は、私にとってどうでもいいのですが、バス券のデザインにここまでの美意識を持ち込む人たちが存在していることは、すごく気になります。書かれているロシア語は一言も分からないので、私にとっては絵やデザインと同じ。繊細な植物柄のモノクロームに、えもいわれぬ微妙な紫色を合わせてて、センスが良すぎる。

写真では白抜きになっちゃいましたが(ハレーションでも起こしたか?)、この部分は銀色なんですよ、あなた!

高級路線のバスなのか、一等車専用のチケットなのか、素性は割れておりませんが、あまりの雅さに、うっとりします。だって、バスのチケットなのよ。これなら、海外の人にシェアしたくなりますわね。

そういえば、たまにいます、バスのチケットとか電車の切符とか、そういう紙類をほしがっているメンバーさん。これらの交通関係の紙は日本では絶滅危惧種だから、ポストカードに貼ってあげたくても、ブツがない! 

ドネツクといえば、日本が昭和だったころ、中学だか高校だかの地理で、ドネツク炭田って習いました。当時はソ連に属していて、その後、ウクライナに移り(地理的には動いてないけど、所属国が変わった)、今やドネツク民共和国にあるのね~。ロケーションについては、「ウクライナ東部からロシア連邦にまたがる」との記述もあるので、ひょっとしたら一部はロシアに属しているのかもしれませんが、炭田に国境なし。

もし、ポスクロをやっていなかったら、そして、このように美しいバスチケットが貼られたポストカードが届かなければ、私は生涯、「ドネツク民共和国」にここまでの関心を持つことはなかったと、断言できます。