郵便とリアルでトラベルライフ

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アルジェリアからの学習者

新年度に入ると、日本語くらぶには新規学習者が押し寄せます。

今年は出足が今一つではありますが、中国語圏以外の国からの日本語学習者がぼちぼち増えてきました。

最近は、アルジェリアから、男性エンジニアも初参加されました。

アルジェリアと言えば……。そう、人質事件のことが記憶に新しいところです。

私たちの集まりに来てくださったアルジェリア人のMさんは、ものすごくおだやかで、終始ニコニコしていて、ひょうきんなところもある、明るい人です。

私は一瞬、

「あれれ、あの人質事件のあった国は、アルジェリアじゃなかったっけか??」

と、記憶があやふやになってしまいそうなくらい、アルジェリアに対しての印象が急上昇してしまいました。

正直に告白すると、人質事件までは、まったく興味の対象外でしたし、事件をきっかけに否定的な感情を持っておりました。

テロの犯人たちはテロリストなことも分かってはいます。そして、人質を助けてくれたアルジェリア人がたくさんいたことも知っていはいます。なのに、どことなく「怖い国」というふうに、刷り込まれてしまったように思います。

Mさんのお名前は、正真正銘のイスラムの名前。宗教についての偏見は持たないようにしておりますが、「アルジェリア」、「イスラム」という要素がインプットされると、例の事件のこともあって、特定のイメージにつながってしまいかねないところでした。

ところが、Mさんはごくごく普通の市民の姿で現れ、温かな笑顔を振りまき、一生懸命日本語を学ぼうとされている姿を見せてくれたのです。

私などはもう一発で、ファンになってしまいそうでした。

ことほど左様に、その国の方から得る印象が国の印象に直結してしまうことが、私の場合、非常に多いです。そもそも、アルジェリアのことについて、テロ事件のときにテレビで流れた映像以外、見たこともないし、アルジェリア人にお会いしたこともありませんでした。

ということはですよ、さまざまな理由で世界の隅々まで多くの日本人が出かける今、その人たち(私も含む)に接してしまった現地の方々は、我らの振る舞いから「日本」のイメージを定着させていく可能性、大、大、大!

ところで、このブログを読んでくださった方で、アルジェリア人とお話ししたことのある方ってどのくらいいらっしゃるんでしょうか?