郵便とリアルでトラベルライフ

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夫に譲ったモノ

新年度になって、うちの夫は会社の部署が異動になりました。

今までと環境が大きく異なり、会社の偉い方(仮にO氏としましょう)にお仕えすることも多くなるためか、急に文房具に凝り始めました。

そのことを知ったのはまさに昨晩、夕餉の会話で。

万年筆を探しているんだーー。

なんて言うものだから、私の死蔵品をとりあえず使ってもらうことになったのです。自分ではほとんど使うことのなかったモンブランの万年筆(10年近く死蔵、ほぼ新品)です。そして、ちょっとは仕事で使ったけれど今は必要ないSONYのICレコーダーは、彼からのリクエストで譲ることになりました。

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そもそも、彼は私の万年筆の存在をまったく知らず、「いつこんなの買ったの?」と聞くのですが、私自身も「いつ」というのは思い出せないほど昔の話です。かつて会社員だったころに、社内に出入りしていた業者のおじさんの上手なセールストークに乗せられて、そのときは納得して購入しました。モンブランのペンケースもおまけにつけてもらったりしたものだから、大喜びで、何度か使ったのですが、インクを入れて実際に書いてみると、女性の手には重たくて、キャップをはずすと長さが中途半端でバランスがとれず、結局、使わなくなってしまったんです。

可愛そうなことをしたペンですが、ようやく、日の目を見ることになって、よかった、よかった!

それでしばし、万年筆話になったのですが、夫がお仕えするO氏も、「勝負ペン」を持っておられるそうです。O氏は、親しかった会社の同期を、若いころ病気で亡くしました。その方が、死期を覚悟してO氏を呼び、「これをお前に譲る。仕事でいざというときに使ってくれ」と、宝物の万年筆を託されたとか。以来、大きな契約などの際には、そのペンでサインなさるということです。

こういう話、しびれる~。

私の今後の人生において、巨額の契約書にサインする姿はイメージできませんが、いつか来たるべき「時」に備え、安物のボールペンじゃなくて、ちゃんとした大人の万年筆を1本、持っておきたいと、急に思ったわけでした。

カラーインクを入れて楽しんでいるおもちゃみたいなかわいい万年筆は持っていますが、ちゃんとした大人のペンとは言いにくいーーそこで、夫から1本、きちんとした万年筆を買ってもらえることになりました! 

今度こそ、人生の伴走者となってもらえるような、私にピッタリの1本を探そうと思います! そうなると、それにふさわしい(高級)ペンケースも要るなあ。ボールペンはどうしようーーと、ああ、物入りな新年度。