東京の雲とアフリカの話
昨日の夕方、日本語ボランティアに行こうと家を出て、思わず息を呑みました。この積乱雲です。遅刻気味で急いでいたけれど、「今、これを撮らなくてどうする!」と思い直し、数歩戻ってスマホで撮影しました。
マンションを脱出し、路地を小走りし、角を曲がり、もう一度角を曲がり……と、急ぐ道中ずっとこの雲は見え続けました。そして、少しずつ成長しているのが分かったのです。
雲は生き物ですね。
ぐんぐん、むくむく縦横にの伸びていくと、少しずつ薄くなっていく感じ。一時として同じではありません。私が熱烈撮影中、自転車でちんたら通ったお父さんも、「おぉ、すごい雲だなあ」なんてつぶやいてました。
商店街を抜け、もう一度右折すると、またもや見えました。
あーん、電線が邪魔だよ。
東京って空が狭いな。
ずっとずっと撮っていたかった。
この後、日本語ボランティアでコンゴ出身の女性の担当となり、日英まぜこぜでおしゃべりをしてきたのでした。「日本人は子供の数が少ないのに、町がとても混んでいる」と言われ、一瞬脳が止まりました。「なんか不思議なロジック~」と思うものの、さっき見た雲の残像で頭がいっぱい。難しいことは考えるのやめよう。