郵便とリアルでトラベルライフ

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今日はムーミンの日!?

日本では8月9日は「ムーミンの日」だってご存知ですか?

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理由はこちらのページに書かれています。

簡単に言えば、作者トーベ・ヤンソンの誕生日。ごろ合わせの好きな日本人は、「6月3日」をムーミンの日と呼んでいたこともあったようです。本国フィンランドでは子供向けの位置づけだと聞きましたが、キャラクター好きの日本では、ムーミンはむしろ、大人の嗜好品。

「ムーミンの国だから」という理由でフィンランドに興味を持った人がかなりおられますが(最近は『かもめ食堂』に押され気味か)、私は、フィンランドがムーミンの出身地だなんて、行くまで知りませんでした。ああ、それなのに、我が家の玄関では、フィンランドで入手した非売品のムーミンポスターがお出迎えする始末。2年前の冬、「はーい、ムーミンポスターあげる!」と、アラビア社で食器を買ったときにショップの子に渡されて、大切に持ち帰りました。何といっても、フィンランド語が書いてあるので、気に入っています。

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本当は縦長で、17のキャラクターが描かれています。それぞれの解説文を読んでちょっと分かったりすると、フィンランド語学習者としては感動なわけですね。

「別にムーミンのことをそんなに好きなわけじゃない」なんて言っておきながら、アラビア社のムーミンマグだって、4個もあります(恥ずかしー)。夫は、彼用に買ったムーミンとムーミンパパのマグを交代で会社に連れて行っています。あの脱力系キャラでコーヒーを飲むと、やっぱりなごむらしいんですね。女子社員は、見つけると素通りできないらしく、「あ、ムーミンですね」と言って近寄ってくるとか。

私は岸田今日子さんがムーミンの声を担当したアニメをリアルタイムで見た世代ですが、原作本との出会いの方が先。

新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

フィンランドにはまってから、シリーズの何冊かを読み返してみて、哲学的だとすら感じています。

たとえば、ムーミンたちは冬眠するんですが(ご存知でした?)、冬眠に入る夜、みんなはいつもよりちょっと丁寧に「おやすみなさい」って言い合うんですよ。

「人には言いたくないことだってあるのさ。それをしつこく聞き出そうとしちゃだめなんだよ」みたいな意味の発言も出てきます。コロコロ太った可愛い動物たちが展開するふわふわしたファンタジーではないんです。

フィンランド語で、ムーミンはMuumiっていいます。スナフキンはNuuskamuikkunen。ミーはPikky Myy。ニョロニョロは、Hattivatit。発音は、第一音節にアクセントをつければOK!

 ここまで書きながら、「8月9日」は、もっと大切な日だったような気がずっとしていました。そして、夕刊を見て、「やっぱり!」と思い、深く反省しました。成人日本人としては、8月9日と聞いたら、「ムーミンの日」ではなく「長崎原爆の日」を思い浮かべないと、まずいわ。