郵便とリアルでトラベルライフ

旅が大好き! Postcrossingを始めてからハガキで世界旅行。楽しいよ♫

ソウルの予習

その昔、『ソウルの練習問題』という本が話題になったことがありましたが(古いね)、急きょ決まったソウル行きに備えて、予習を始めなければいけなくなりました(うれしい悲鳴だ)。というのも、年下友だちのレイコちゃん(『ソウルの練習問題』が出版されたころ生まれた……)が、とある旅行代理店の韓国特派員募集キャンペーンに応募し、めでたくきのう、8月の特派員に選ばれたからなのです。

この企画は、二人一組でソウルを旅するというもので、レイコちゃんはいい子ですから、私をパートナーに選んでくれていていました。決まるといいなと吉報を待っていたら、本当に選ばれちゃいましたから、私も有能な相棒たるべくネタの提供にこれ努めなければなりませぬ。

私はフィンランド好きではありますが、実は韓国も大好き。訪れた国別の回数ではぶっちぎりの1位ですし、現地の友達も一番多いです。レイコちゃんとは去年、おととしと一緒にソウルに旅行して、共通の韓国人友達と遊んだりしております。彼らは日本に留学していたので、日本語での会話もOK。とても頼りになり、しかも、日本語を話すことに飢えていますから、私は、あるアニメオタクの女子(日本人みたいに日本語を操る!)を辞書代わりに連れ歩いておりました。まさに、walking dictionary!

彼らとの再会はもちろん楽しみですが、私は調味料や食材の調達という使命を自分に課しております。教科書はこれ。

キムチの誘惑 神秘の発酵食をめぐる韓国快食紀行

キムチの誘惑 神秘の発酵食をめぐる韓国快食紀行

著者とはちょっとしたご縁があるんですよ。

昨年、ちょっと贅沢に韓国の地方都市を回り、良洞民俗村でランチに立ち寄った食堂は、入った瞬間「当たり!」だと感じました。何というか、食材を吟味してきちんと手作りしているというオーラを感じたのです。そもそも、買ってきたものを並べようにも、お店なんて全然ない、素朴な、由緒正しき田舎の村のたった一軒の食堂です。お庭の隅っこに目をやると、調味料を付け込んでいる甕がたくさん並んでいましたから、これは期待できる!と思いました。

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いただいた定食はとてもおいしくて、お店の人に「おいしかった!」と伝えてから、調味料やお茶、お菓子のことをあれこれ聞き、買えるものは買いました。そうしたら、ご主人が出てきて、唐突に「小泉先生を知っていますか?」と聞くのです。ちなみに会話はすべて、ガイドさんに通訳してもらっています。

「小泉先生って、あの、小泉先生?」

結論から言うと、あの「味覚人飛行物体」「発酵仮面」の小泉武夫先生が、かつてこの家にホームステイして、キムチづくりを体験されたというのです。そして、その様子をテレビ番組にまとめたとか。「見ませんでしたか?」と聞かれても……全然知りませんでした。とにかく、実力派・本格派のお店であることは証明されました。道理でおいしいわけだわ。

絶品のランチはこちら。

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手前の朴葉焼きみたいなのは、中におこわが入っていて、手が込んだ一品でした。

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そう言えば、この家の長女が、ちょうど日本の大学に交換留学していると言っていましたね。キムチづくり体験は随時受け入れているそうなので、いずれ、韓国人の友達か、韓国語が堪能な友達と一緒にトライしたいというのが、今の夢のひとつです。

お土産に手作り醤油をいただきました。もちろん、お支払するつもりだったのですが、「年上の人の言うことは聞くものですよ」とご主人がおっしゃるので、感謝して受け取りました。思い出すだけでも心が温かくなる思い出の一コマです。

ソウル以外の韓国なら、良洞民俗村、心の底からお勧めします。