バティックの切手
きれいでしょ~、この切手。ポストクロッシングで、インドネシアから届きました。
インドネシアの魅力的なテキスタイルは、布好きの方々を魅了しています。でも、私はそのへん、疎くて、「バティック」というろうけつ染めの存在は知っていたものの、種類や意味はまっく分かりませんでした。
でも、この雲みたいな模様の存在は知ってます! なんでかというと、高校の同級生がバリなどのクラフトを販売するお店をやっているからなんです。
彼女は、バティックのことを語らせたら、止まらない! この切手を見せたら、長文の返事が来ました。その内容を私が編集してご紹介します。
これは、「メガムンドゥン」というモチーフです!
一見して、孫悟空が乗ってる「金斗雲」そっくりだとわかるように、中国からインドネシアに渡った華僑が持ち込んだと言われています。華僑が多く住む、ジャワ島北部のチレボンという街のバティックです。
「メガムンドゥン」は、インドネシア語で「雨雲」の意味で、縁起の良いモチーフ。雨雲は、作物にとって恵みの雨を降らせてくれるからなんだそうです。
なにより、このメガムンドゥンのすごいところは、すべて手描きで作られること。グラデーションごとに、ロウを手で塗って染料に浸して乾かしてから熱湯でロウを溶かしてから、次のグラデーションへ...
と途方もない時間と技術を必要とされるんです。
彼女のお店で、メガムンドウンを見せてもらったこともありますが、不思議な魅力の布でした。
メールの〆の言葉がうれしかった。
たいてい、スカルノ元大統領(デヴィ夫人のご主人)とか人物の顔が切手になってるのが多いのにメガムンドゥンの切手なんて珍しいし素敵だから、ぜひ大切にお持ちください♪
はい、永久保存といたします。